スリや詐欺、強盗などの犯罪。
誰だって巻き込まれたくはないですよね。
しかし、海外旅行中はこれらの犯罪にいつ巻き込まれてもおかしくありません。
どのような事例があるのかをしっかり把握しておき、できるだけ犯罪に巻き込まれないように自己防衛することも必要です。
この記事では海外旅行中に巻き込まれやすい犯罪の事例をご紹介します。
どのような事例があるか知っておくと、いざというときに対応しやすくなります。
ぜひ最後までご覧ください。
典型的な事例
典型的な事例を以下の5つに分けてご紹介します。
・詐欺
・スリ
・ひったくり
・置き引き
・強盗
もし似たようなシチュエーションに出会ったら、しっかり警戒していただき被害にあわない、被害を最小限にすることを考えて行動してください。
詐欺
例1)
道ばたの物売りを見ていると、売り子が「幸せをプレゼント!」などと言いながら手首にミサンガを巻きつけて金を要求する
例2)
道路を横断したところ警官風の男が現れ「交通違反だ」と言ってくる。そこで捕まりたくなければとわいろを要求される
例3)
観光地で「写真を撮ってあげる」と近づき、撮ったあとに金を要求される
「なんでこんな手口に引っかかるんだ、どう見ても詐欺じゃないか」と思うかもしれません。しかし、慣れない土地、分からない言葉、人種の異なる人々、に囲まれ緊張と興奮状態にある海外旅行中はいとも簡単に引っかかってしまうものです。
このような詐欺にあわないためには、
・「用もないのに話かけてきた相手は無視する」
・「料金を最初に言わない相手には要注意」
この2つを覚えておいてください。
たまに無視しつづけていると罵倒してくる人がいたりしますが、そういう場合も凹まずに詐欺にあわずに済んだと考えて相手にしないようにしてください。
スリ
例1)
写真を撮るためにカメラを構えているときに財布を抜かれた
例2)
アイスクリームをかけられて気を取られているうちに、もう1人の人間が財布を抜く
例3)
観光地の大道芸人が客をいじって気をそらせているうちに、もう1人の人間が財布を抜く
スリはあなたが油断する瞬間を狙っています。旅慣れないうちは何があっても絶対に気を抜かずに周りの人間は常に私を狙っているんだと考えるぐらいがちょうどいいのです。
ひったくり
例1)
歩きスマホをしていたら後ろから走ってきた人にスマホを取られそのまま走り去られた
例2)
路上でお金を払おうと財布を出していたら、自転車に乗った人に財布を取られそのまま走り去られた
日本でも自転車の前かごに入れている荷物を後ろからきたバイクに乗った人が取っていったなんてことがたまにニュースになりますが、海外でも同じです。
歩きスマホも危険です。
高額化しているスマホは格好の標的になるうえに、歩きスマホで周りへの注意が薄れているとなれば、犯罪者からしてみればカモがネギしょってやってきたようなものです。
気を付けてください。
置き引き
例)
席を確保するためにかばんを椅子に置いていたら次の瞬間かばんが消えている
平和な日本では当たり前のように喫茶店で席の確保のためにかばんを使うことがあります。
これ海外では絶対にNGです。
外出先でかばんを置いて目を離すなんて、盗んでくれといっているようなものです。
かばんを盗まれたくなければ絶対にやめてください。
スリ、ひったくり、置き引きすべてに言えることですが、必要以上の貴重品を持ち歩かないようにしてください。たとえばパスポートなどはコピーを持ち歩き、原本はスーツケースにしまいホテルに置いておくようにしましょう。
貴重品の取扱いについては以下の記事にまとめていますので合わせてご覧ください。
強盗
例1)
路地裏を歩いていたらナイフを突きつけられて身ぐるみを剥がされる
例2)
首を絞めて気絶させて荷物を奪う
強盗には上記のような凶悪な手口があります。治安の良くない地域では常に強盗に遭う危険があると考えて深夜の外出や、昼間でも人気のない路地裏をうろつく等は控えるようにしてください。
もし強盗に遭ってしまったら、まず身の安全を考えましょう。命より大切なものはありません。
こちらの記事にも書きましたが、「強盗に渡す用」の財布を準備しておくと被害が最小限に抑えられます。
犯罪に巻き込まれてしまったら
前述の通りひったくりや強盗の場合はまずは身の安全を確保してください。かばんの奪い合いになってけがをしたら元も子もありません。また相手はナイフや銃を持っている場合もあります。必要以上に追わないようにしましょう。
貴重品がなくなったとはっきりしたら次の対応を取ってください。
パスポート
パスポートがなくなった場合は、最寄りの日本大使館や領事館で新規発給手続きを行ってください。
帰国日が迫っているときは「帰国のための渡航書」を発行してもらい、帰国した後に必要な手続きを行いましょう。
クレジットカード
クレジットカードがなくなった場合は、まずクレジットカード会社に連絡しカードを止めてもらいましょう。クレジットカード会社の緊急連絡先をメモしたものを持参しておくと万が一の事態にすぐに対応できます。
スマホ
スマホも各キャリアの緊急連絡先に電話し停止させましょう。
スマホにロックをかけていなかった場合は、メモやウェブの履歴から各種サイトのIDやパスワードが漏れてしまい、悪用される可能性があります。
ホテルのフロント等でPCを借りて、銀行や決裁系の重要なサイトのパスワードをすぐに変更しておくと2次被害が抑えられます。
現金
現金はあきらめてください。
海外旅行保険でも補償されない場合がほとんどです。
海外旅行の際には必要最低限の現金を準備し、2枚以上のクレジットカード分散して所持しておくと万が一の事態にも対応できます。
その他
上記の手続きと同時に警察に行き被害届を出して、盗難・紛失証明を作ってもらいましょう。
多くの保険では携行品保険請求のためにこの書類が必要になります。
ご自身の保険(クレジットカード附帯のものも含めて)がどのような条件になっているかはこの機会にきちんと確認しておくとよいでしょう。
海外旅行中に犯罪に巻き込まれた場合のまとめ
この記事では、海外旅行中に巻き込まれる犯罪の典型的な事例と犯罪に巻き込まれてしまった場合の対応方法についてまとめました。
海外は治安が悪いと言われますが、日本も含めた世界のどの国にも、いい人もいれば悪い人もいます。
犯罪被害にあうとショックを受けますが、被害が小さければ引きずらずに切り替えて残りの旅程を楽しんでください。
帰国したころにはレベルアップした旅人になれているはずです!