海外旅行の準備の中でもかなり大事なのが情報収集。
前情報なしで行くノープラン旅もというのもいいものですが
・初めての海外旅行
・短期旅行
・子連れ
・女性一人旅
上記のような場合はやはりある程度の前情報は欲しいところ。
また、事前に調べていくことで旅行当日無駄なく動けて時間と体力の節約にも繋がり、精神的にも落ち着いて旅行を楽しむことができます。
今回は
・次の旅行先を考え中の方
・台湾に行ってみたい方
・台湾に行くことを決めたけどまだまだ情報が無い方
そんな方向けに台湾旅行の注意点や台湾の基本情報を私が実際に行って感じたことも交えながらまとめてみましたので旅行の参考にしてみてください。
目次
台湾基本情報
国名 | 中華民国 台湾 Republic of China Taiwan |
---|---|
首都 | 台北 Taipei |
通貨 | 元(NT$) 1元=約3.5円 2019年11月現在 |
ビザ | 90日以内の観光目的の滞在なら不要 |
主要空港 | 台北・桃園国際空港空港 |
フライト時間 | 約4時間 |
外務省からの危険情報 | 無し |
物価の目安 | ビックマック 251円 (日本 390円) |
台湾日本から南西の位置にあり、沖縄の与那国島からはなんと約110kmと極至近にある国です。
世界一の親日国としても知られ、日本に良いことや悪いことがあればすぐに声をあげてくださる事が多く、東日本大震災の際は200億円以上の寄付が集まりこれは世界一の規模としてあまりにも有名です。
また、台湾も日本同様地震や自然災害が多い国でありその度に日本の救助隊が駆けつけたり寄付をするなど、まさに相思相愛といった間柄です。
日本が植民地化していた過去が。でもなぜ親日家が多いの?
その理由は第二次世界大戦の時代に遡ります。
日清戦争に勝利した日本は約50年間にわたり台湾を植民地としました。
植民地と聞くとどうしてもいい印象は湧いてきませんよね。
そんな日本の植民地として50年間を過ごした過去がある台湾はなぜ親日家が多い国となったのでしょうか。
それは、当時の日本政府の働きが植民地である台湾の発展につながったからだとされています。
植民地となった当初の台湾はアヘンや疫病の流行、山賊・海賊等による治安の悪化、教育や医療・農産業などの弱さなどあらゆる要因が重なり荒廃した国でした。
そこで日本は自国の力を他国に見せつけるため、電車などの交通網の整備や電気水道、教育に至るまで全力で注力する事で短期間の間に台湾を一気に改革していき、疫病やアヘンなどの治療と根絶、治安維持隊などの配備などで国の治安を安定させました。
その影響により、台湾のお年寄りには日本語が堪能な方も多いというわけです。
また、農業の発展のため建造したダムも有名でその中でも台南にある烏山頭ダム
烏山頭ダムができた影響で農業が急速に発展し、その功績を認められた日本人技師八田 與一氏は現在の台湾の教科書に載るほどです。
当時の日本が建てた建物や電車、教育は今でも残っており台湾の街を歩いていると日本を感じられる瞬間が度々あります。
激しい抗日闘争の過去も
しかし、当然日本の植民地政策はいい事ばかりではありませんでした。
突如現れた日本政府や日本軍に対して嫌悪感を持つ人々も多く、大規模な抗日闘争なども行われました。
その代表が1930年に起きた霧社事件というもの。
事の発端は日本人警察官による台湾原住民に対する理不尽な暴力事件でした。
これに激怒した原住民達は日本人コミュニティを狙い襲撃、霧社公学校で開催されていた運動会を襲い女性や子どもを含む約140人の日本人を殺害しました。
後にこの過激な反乱勢力は日本軍などにより掃討されました。
決して綺麗事だけではない日本と台湾の関係性。
そんな過去も乗り越え、現在は相思相愛な関係となっており今後もますますお互いの発展の助け合いをしていくことでしょう。
日本からの旅行者も台湾からの旅行者も多い
リクルート調査によれば2018年の日本人に人気の海外旅行渡航先ランキング1位は台湾で、これは5年連続の結果です。
対して、国別訪日客数(日本政府観光局調べ)のトップ3には必ず台湾が入るほど。
そのため、台湾国内には細かいところに日本人旅行客への配慮がなされており、首都の台北では日本語が通じることも多く、旅行に不慣れな方が台湾に行っても意外なほどに違和感なく馴染めて快適な旅行になると思います。
また、詳細は後述しますが日本各都市と台湾各都市を往復するフライトも多く、安くすぐに行けるというのも台湾旅行に行きやすい魅力の1つです。
台湾2泊3日旅行の予算は5万円ほど
ここでは台湾旅行時の費用の概算や各予約の方法などについて書いていきます。
私が2泊3日で台北に滞在した際、航空券やホテル代の他海外旅行保険やレンタルWi-Fiなどを含めて以下のような金額となりました。
航空券:¥27,640
ホテル:¥9,184
海外旅行保険:¥1,480
WiFi:¥2,376
お小遣い:¥10,000
計¥50,680
この価格で海外旅行を楽しめてしまうのも台湾の魅力。
低予算で行けてしまう大きな要因はLCCが沢山飛んでいること。
またさらにLCC各社が定期的に行うキャンペーンなどを使うとさらに安くいくことも可能です。
物価が日本よりやや安い台湾のホテルの価格は?
時期や都市により変わりますが、今回は台北と台湾第二の都市高雄のホテルの相場をご紹介します。
まずは首都の台北にある台北駅周辺。

やはり台湾の中心地であり観光客が多く集まる台北駅付近は他の都市と比べ1泊1万円前後と、高めの印象を受けます。
しかし、台北市内は地下鉄が発達しており各主要地下鉄駅付近にも多くホテルがあるため、そちらを利用すると比較的宿泊費を抑える事ができます。
次は台湾第二の都市高雄のホテル相場。

1泊5,000円以下のホテルが多く、台北と比べてかなり安くなっている事がわかるかと思います。
また安くてもクオリティが高いホテルも多く、私が高雄に行くたびに宿泊するのが高雄駅から徒歩すぐのエアラインイン高雄

飛行機や空港をモチーフにしており、快適なデザイナーズホテルです。
台湾でのホテルの検索は立地と価格が一目でわかるエクスペディアがオススメ。
世界最大級のオンライン旅行会社として世界に沢山のユーザーがおり、各ホテルの口コミ数もかなりあり利用前のホテル調べにもぴったり。
またポイントプログラムもあり、利用すればするほどお得に泊まれちゃいます。
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エクスペディアの利用方法はこちらにまとめてあります。
日本から台湾各都市へのフライトは沢山あり
台湾のフラッグシップキャリアはチャイナエアラインです。
日本国内主要空港はもちろんのこと富山・静岡・広島・高松・宮崎など地方空港からも多く台北 桃園への直行便を飛ばしています。
この他台湾のフルサービスキャリアとしてエバーエアなどもあります。
しかし、私が強くおすすめしたいのはLCC各社のフライト。
・Peach
・Jetstar
・タイガーエア台湾
・スクート
・エアアジア
などなど日本⇄台湾は多くのLCC便が飛んでおり低価格で行く事が可能です。
フライトが約4時間ということで、機内食などが出ないLCCでも特に不満なく行けてしまうのと、各社1日に複数便飛ばしているため自分のプランに合わせてフライトを組み合わせるのもありです。
また、台北桃園国際空港の他台北中心地に近い松山空港や高雄国際空港へも飛んでいて台湾各地へ気軽に行けてしまいます。
航空券の予約は直行便も乗り継ぎ便も簡単に検索でき私もいつもお世話になっている、サプライスやスカイスキャナーがオススメ。
サプライスは日本の旅行代理店であるH.I.Sが運営しているためトラブル発生時も安心の対応。
スカイスキャナーは世界最大の航空券検索サイトとして、あらゆるフライトを検索することができます。
スカイスキャナーで航空券比較検索

サプライスとスカイスキャナーから航空券の利用方法はこちらにまとめてあります。
台湾旅行の注意点
台湾の治安は総じて良好です。
日本国外務省海外安全情報も出ておらず、女性一人旅や初めての海外旅行でもかなり快適に過ごすことができます。
しかし、海外ということもあり治安以外の注意点もありますので書いていきます。
台湾旅行何に気をつけたらいい?
・交通マナーが極端に悪い
歩行者に人権はないレベルです。日本にいる以上に気をつけて歩きましょう。また、タクシーなどもかなりスピードを出すためシートベルトは忘れずに。
・MRT(地下鉄)車内及び駅構内での飲食禁止
台湾の地下鉄内は飲食が完全に禁止です。違反した場合罰金などがあるため必ず守りましょう。
・トイレットペーパーは流せない
これは台湾に限った話ではありませんが、海外ではトイレットペーパーを流せないことはよくあります。トイレットペーパーは便器近くにあるゴミ箱に入れましょう。
・良くも悪くも日本語は通じる
日本語が通じやすいというのは台湾の魅力の1つかもしれませんが、批判的な言葉や汚い言葉も通じてしまうこともあります。言葉には気をつけて行動しましょう。
ひとまずはこのようなところでしょうか。
この他強いていうのであれば台湾は食事が美味しすぎるので食べ過ぎには気を付けた方がいいです。
海外旅行保険には入るべき
特に危険が沢山ある国ではありませんが、住み慣れた日本での生活と違い海外旅行では何が起きるかわかりません。
体調不良による通院や不意の事故などもあり得ます。
そんな時に役に立つのが海外旅行保険
金銭的な不安を極力無くした上で海外旅行を楽しみたいものです。
保険会社が用意する海外旅行保険もありますが、ひとまず手軽でオススメなのがクレジットカード付帯の海外旅行保険。
特にこちら

楽天プレミアムカードではいざというときの出費もサポートしてくれます。
補償内容を以下にまとめました。
障害死亡/後遺障害 | 自動付帯:4,000万円 利用付帯:1,000万円 合計最大5,000万円 |
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障害治療/疾病治療 | 自動付帯:300万円 |
賠償責任 | 自動付帯:3,000万円 |
携行品損害 | 自動付帯:30万円 利用付帯:20万円 合計最大50万円 |
救援者費用 | 自動付帯:200万円 |
となっております。
また、この他にも楽天プレミアムカードの特典で世界中の豪華空港ラウンジに無料で入れるプライオリティパスがもらえる特典もありますので、海外旅行前に申し込んでみてはいかがでしょうか。
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インターネット環境は【良好】
台湾はWi-Fi環境が安定しており、場所によってはフリーWi-Fiでも日本より快適であるといえます。
しかし、移動中や台湾の中でも地方に行くなどWi-Fiがない場合に備え日本からレンタルWi-Fiを借りていくのがオススメ。
特にオススメなのがイモトのWi-Fi
最大5台までつなげることができ、複数人で行く場合やスマホやパソコンなどを利用したい方などにはぜひともオススメしておきたいです。
特に台湾プランはなんと無制限プランもあるため、多く利用する方にもオススメです。
日本国内と同様、スマホの設定を機内モードのままWi-FiをONにすれば繋がりますので、設定も簡単。
海外でも日本と同じくスマホを使えるのは本当に心強く、私も毎回レンタルしています。
こちらにレンタルWi-Fiについてまとめましたのであわせてご覧ください。
現地の移動手段は安全?
台湾の移動手段も基本的に安全です。
こちらにまとめました。
・電車(台鐵&MRT)
台湾は国土をぐるっと囲むように電車が発達しており、これさえ使えればもう無敵です。また主要都市にはMRT(地下鉄)があり、移動に困ることはありません。
・台湾新幹線(高鐵)
日本のメーカーが技術協力して立ち上げた新幹線もあります。台北から高雄(左営)までを約1時間半で結ぶ高鐵は日本の新幹線と比較してかなり安く利用できるため、国内の長距離移動にはもってこいです。
・タクシー
タクシーも日本と比べ安く利用できます。しかし運転が荒いこともあるためシートベルトは忘れずにしめましょう。
・高速バス
時間があり節約したい場合には高速バスも便利。比較的時間通りに着くため安心して使えます。しかしこちらもタクシー同様シートベルトは忘れずに。
台湾の食生活は?
好みもありますが一般的に小籠包や魯肉飯などに代表される台湾料理は日本人でも楽しめます。
台湾は外食文化が盛んで食事できる場所が多くあります。
台湾名物である夜市では、観光客もさることながら地元の方々も来て食事を楽しみます。

これは台湾名物の魯肉飯(ルーローファン)濃いめの味付けの豚そぼろが美味しく、白米が進みます。

これは鶏肉飯(ジーローファン)といい、こちらは鶏肉が乗っています。
さっぱりしてそうですが、こちらも白米が進む濃いめの味付けとなっており私はこちらが好きです。

そしてやはり小籠包も食べておきたいところですね。
肉汁たっぷりの小籠包はただただ幸せな気持ちにしてくれます。
この他にも台湾料理は本当に美味しいものが多いため、グルメ旅行にもぴったりです。
また海外旅行で気になる方も多い水についてですが、台湾の水道水は飲むことはできません。
台湾の水道管は古く衛生面を保つ事ができないため、飲用には適していません。
そのためコンビニなどでミネラルウォーターなどを購入するようにし、お腹の弱い方は歯磨きなどの際も極力ミネラルウォーターを使うようにしましょう。
また夜市などの水は水道水の場合もあるため、出来るだけ自分で持ち歩くことをおすすめします。
台湾の主な観光地
台湾に沢山ある見所満載の観光地。
その全ては紹介できないので、今回は絞りに絞って台湾初心者の方におすすめの場所を6箇所あげていきます。
台北・九份&十分

九份はもうガイドブックを見たら必ず表紙に書いてあるレベルで台北旅行の定番スポットです。
台北から電車とバス(もしくはタクシー)で行ける九份は、ひとまず一度は行っておきたいところ。上野のアメヤ横丁のような雰囲気の通りを抜けると有名なこの景色が広がります。
しかしここあまりにも有名過ぎて、夕暮れの時間帯ともなるととんでもない混み方をします。
また、勾配のきつい階段になっているため人混みの中歩く際は注意が必要です。

十分は九份の近くにある駅で。
駅周辺には沢山のお店が立ち並んでいるエリアです。
1時間に一本程度しか電車が来ないため、常に線路上は人でごった返しています。
ここはランタン上げが名物で、いつ行っても自分の願い事を書いたランタンをとばす事ができます。
こちらに九份&十分へのアクセス方法を詳しく書いています。
台北・北投温泉
台湾にも温泉街があります。
代表的な場所が台北から電車ですぐの北投温泉。

ここは日本統治時代に作られたという温泉街で、日本にいるのかと錯覚するほどに雰囲気が日本そっくりです。

特におすすめはこちらの瀧乃湯浴室
日帰り温泉が可能で利用料金も100元(約350円)安く、気軽に利用する事ができます。
しかしバスタオルやシャンプー・ボディソープなどは持ち込む必要がありますのでご注意ください。
詳細はこの記事内にあります。
台中・彩虹眷村
台北から新幹線で行ける台中にある有名観光地彩虹眷村


レインボービレッジとも呼ばれるここは一人のおじいちゃんがこの地を守るために描き出したのが始まりとのこと。
テレビなどでも紹介される事が多く、私が訪れた際も多くの観光客で賑わっていました。
この記事内にアクセスなどの詳細があります。
高雄・龍虎塔
こちらは第二の都市高雄で最も有名な観光地です。

この建物を見たことある方も多いのではないでしょうか。
こちらは龍の口から入って虎の口から出ることで、邪気を払う事ができるとされています。
また周囲には市場などもあり、散策も楽しいですよ。
詳細はこちらにあります。
台湾のビーチリゾート墾丁
墾丁は台湾最南端に位置し、台湾随一のビーチリゾートと言われています。

海岸沿いのメインストリートにはお店が立ち並び、夜になるとこの通り自体が夜市となり観光客と地元民で賑わいを見せます。

ビーチにはパラソルなどもあり、ゆったりとした時間を過ごす事ができます。
ちなみにこの街は海鮮が美味しく、夜市も海鮮系の屋台が多く出ています。
各地にある夜市
台湾といえばの夜市は各所に点在しており、観光客向けの大規模な観光夜市や地元密着型の小規模な夜市など地域によって特色も違うためどこに行っても楽しめます。
また、食事に特化した夜市では台湾料理はもちろんのこと世界中の料理からデザートまでなんでも揃っています。



また食事だけではなく、雑貨や洋服などのお店が立ち並ぶ夜市もあり見ているだけでも台湾ならではの空気を味わう事ができます。

まとめ
古くから日本と強い関わりがある台湾。
日本から4時間程度で行く事ができ、また日本語が通じやすいという事で海外旅行のしやすさは世界随一です。
食事も美味しく、見所も沢山ある台湾で日常のことを忘れ優しい気持ちで過ごしてみてはいかがでしょうか。
私が台湾に行った際の記事をまとめましたので、合わせてご覧ください。