海外旅行に行く際には必ず必要となるパスポート。
イギリスのコンサルティング会社によると、日本のパスポートはビザなしで渡航できる国が世界で最も多い「最強のパスポート」と格付けされています。
この記事では「最強のパスポート」の取得方法について解説していきます。
目次
パスポート取得の流れ
パスポートを取得する際の基本的な流れは以下の通りです。
1 必要書類を集める
2 各都道府県のパスポート申請窓口に提出する
3 パスポート完成まで待つ
4 完成したパスポートを受取に行く
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パスポート取得に必要な書類
まずは下記の書類を用意しましょう。
一般旅券発給申請書 1通
各都道府県のパスポート申請窓口に用意されています。
・20歳以上の方は、10年用・5年用のいずれかを選択できます。
・20歳未満の方は、5年用のみとなります。
(5年用表面)
(5年用裏面)
(10年用表面)
(10年用裏面)
※こちらの書類は原本に記入する必要がありますので、この画像を印刷しても申請には使えません。原本は申請窓口にて用意されていますので、そちらに記入してください。
この書類を記入する際、名前のローマ字表記は注意してください。
ローマ字には、ヘボン式ローマ字とヘボン式ではないローマ字の2種類があります。
大野さんと斎藤さんを例に見てみましょう。
オオノさん | サイトウさん | |
ヘボン式ローマ字 | ONO | SAITO |
ヘボン式ではないローマ字 | OONO | SAITOU SAITOH |
初めてパスポート作成する場合、ヘボン式ローマ字、ヘボン式ではないローマ字どちらを使ってもパスポートを申請することができます。
ただし、1度登録したパスポートの氏名表記は変更できません。
そのパスポートの期限が切れて新しいパスポートを作る時でも、最初に登録した表記と同じ表記になります。
また、このパスポートの氏名表記と航空券に印字される氏名のつづりが1文字でも異なっていると、航空機に搭乗することができません。
今後海外に行く際は、フライトの予約の段階からこのときに登録した氏名表記がついて回ることになりますので、特にヘボン式ではないローマ字を使用したいと考えておられる方は十分にご注意ください。また、家族の間で名字の表記が異なることのないように事前にしっかり確認しておいてください。
戸籍謄本(または戸籍抄本) 1通
パスポートを申請する日から6か月以内に発行されたものが必要になります。
本籍地のある市町村役場に対して申請してください。
住民票の写し 1通
住民票については必要な場合と必要ではない場合があります。
各都道府県で対応が異なりますので、下記の「各都道府県のパスポート申請窓口」の項目から申請予定の都道府県のリンクに飛んで、ご確認ください。
パスポートに使用する写真 1枚
パスポートに使用する写真は、街中の証明写真機で撮ることができますが、下のサンプル写真のように細かい規定がたくさんあります。
(引用:外務省HPより)
東京都生活文化局のパスポート写真の規格と見本に詳細が載っていますので、写真を撮影する前に必ず読んでください。
せっかく撮影して持って行っても、規定から外れているとパスポートを申請することはできません。
申請者本人であることを証明する書類 1点または2点
この書類はパスポートの申請時に申請者が本人であることを証明するために必要となります。この本人確認がないと他人名義のパスポートが作れちゃうことになりますからね。
1点で良い書類
・運転免許証
・写真付きのマイナンバーカード
・その他(ご本人の写真が貼られており、張り替え防止措置がとられている書類)
2点必要な書類 下記Aから2点、もしくはAとBから1点ずつ
Aの書類
・健康保険証
・国民健康保険証
・共済組合員証
・船員保険証
・後期高齢者医療被保険者証
・国民年金証書(手帳)
・厚生年金証書
・その他
Bの書類
・学生証
・会社の身分証明書
・公の機関が発行した資格証明書等
本人確認書類についての詳細は、東京都生活文化局の本人確認書類のページをご確認ください。
各都道府県のパスポート申請窓口
上記の書類が準備できたら、下記の各都道府県のパスポート申請窓口に書類を持っていきましょう。
北海道・東北地方
北海道 / 青森県 / 秋田県 / 岩手県 / 山形県 / 宮城県 / 福島県
関東地方
茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県
東海・北陸地方
新潟県 / 富山県 / 石川県 / 福井県 / 山梨県 / 長野県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県
関西地方
三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 奈良県 / 和歌山県 / 大阪府 / 兵庫県
中国地方
四国地方
九州・沖縄地方
福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 大分県 / 宮崎県 / 鹿児島県 / 沖縄県
パスポート取得にかかる費用
パスポートを取得する際の手数料は以下の通りです。
この手数料はパスポートを受け取りに行く際に必要となります。
パスポートの種類 | 都道府県収入証紙 | 収入印紙 | 合計 |
10年間有効なパスポート(20歳以上) | 2,000円 | 14,000円 | 16,000円 |
5年間有効なパスポート (12歳以上) |
2,000円 | 9,000円 | 11,000円 |
5年間有効なパスポート (12歳未満) |
2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
パスポート申請時に渡された受理票(受領証)に上記の金額の収入証紙と収入印紙を貼り付
けてパスポートと交換することになります。
都道府県の収入証紙に関しては、収入証紙を購入せずに現金で支払う場合もありますので、パスポートを受け取る前に確認しておきましょう。
パスポート取得にかかる日数
申請まで 最短1日~
書類を集めるためにかかる時間です。
本籍地にお住いの場合は最短1日で書類を揃えることができるかと思います。
本籍地にお住まいではない場合は、戸籍謄本(戸籍抄本)を取得するのに時間がかかります。
申請から受取まで 最短1週間~
申請してから受取までは申請する都道府県によって異なります。
大体6日~8日(土日祝日を除く)で受け取れます。詳しくは各都道府県のHPをご確認ください。
最後に
海外旅行に行くためには必ず必要となるパスポート。
ただし、上記の通りパスポートは即日発行できるものではありません。
急に思い立って海外に行こうと思っても、パスポートがないとどうにもなりません。
20歳以上であれば10年間も有効なパスポートが作れるので、少しでも海外旅行に興味があるという方はぜひ早めに取得しておいてはいかがでしょうか。