この記事では2025年9月に搭乗した中国東方航空の関西カイロ間往復フライトのチェックインから各フライト・上海での乗り継ぎについてまとめてみた。
- いつも安い中国東方航空が気になっている方
- 中国東方航空で上海はもちろんの事、上海乗り継ぎでカイロやそれ以外の地域へ行く方
そんな方々に参考にしていただけたら幸いである。
なお、私が搭乗したフライトは以下の通り
MU516
14:20 関西発
16:05 上海浦東着
MU223
02:15 上海浦東発
09:00 カイロ着
MU224
14:30 カイロ発
06:00 上海浦東着
MU515
10:05 上海浦東発
13:20 関西着
となっている。
先に中国東方航空について私の感想をまとめると
- 機材も客層も含めて機内環境めちゃくちゃよい
- 機内食普通に美味しい
- CAさん適度に優しくて嬉しい
- 運賃も安いしリピート全然あり
- フライトによっては定期的に遅延している場合もあるので乗り継ぎの場合は時間に余裕をもって
といった感じだ。
あまりの安さと評判の悪さに些か不安がある方が多いであろう中国東方航空。
私自身もコロナ禍前に搭乗し座席のリクライニング機能が死んでいて、背もたれにもたれられぬままフライトを過ごした苦い思い出があったが、今回のフライトでその思い出は完全に掻き消され、予想を遥かに超える快適さと浦東空港の歩きやすさから私はぜひまた利用したいと感じた。
とはいえ、注意点もあるためその辺りもこの記事で詳しく書いていこうと思う。
それではいってみよう。
目次
関空チェックイン荷物はカイロまでスルー
MU516便はGカウンターにて出発の3時間前からチェックインが開始された。


チェックイン開始時刻前から既に大行列のGカウンターはMU516便以外のフライトも同時進行しているため、他のフライトと間違えないようよく確認して並んだ方がいい。
日本発ではあるが私が利用した際はほとんどが中国人旅客であり、日本人は少なかった印象でカウンターチェックイン開始時点で既に行列を成していた。
そんな行列に並ぶこと約30分程度でチェックイン手続きは完了した。
事前に調べた際、中国東方航空は日付跨ぎ乗継や乗継時間が長い場合は一旦中国に入国し荷物をピックアップする必要があるという情報もあったが、私が利用した際は往復共に上海でのピックアップ及び入国は不要で最終目的地までスルーで行くとの事であった。
チェックインが終わり32番ゲートまではシャトルで移動し、約10分程度で到着した。
MU516関西→上海は1時間遅着
14:20発で13:35搭乗開始予定だったが、特に案内なく15:10搭乗開始に変更されていた。
変更後の定刻通り15:10に搭乗は開始され私は少し遅れ気味で搭乗したところ、上の棚が結構埋まっていたため、機内持込手荷物が多い方は早めに搭乗した方がいいかもしれない。
今回の機材はA330で後方座席をチョイスしたため2-3-2の座席配列。
座席は広く、モニターもUSBもある。

座席のUSBは機能しない物も多いが、こちらはしっかり生きていた。感動。
また、機内誌もボロッボロのものを使い回している機体も多いが、ピッカピカであった。
正直この時点で既に快適である。
搭乗開始から約30分後の15:43に機体は動き出した。
離陸後すぐ機内食。

このチャーハンが激ウマ。
機内食チャーハンで最も美味しかった。
陸で食べるチャーハンとも遜色ないレベル。
本当に美味しかった。
そんなこんなで定刻より1時間程度遅れて上海浦東空港に到着した。
関西発上海行きMU516便に関しては、1時間程度の遅延が生じたものの機内食は美味しく、気になる乗客マナーも全く問題なく総じて快適であった。
広大な浦東空港の乗り換えは余裕を持って
上海浦東空港はT1・T2・S1・S2にわかれており、各ターミナルはシャトルで接続しているため制限エリア内にて往来が可能。
とにかく広大であるため、乗り継ぎ時間は多めに取ることをお勧めする。
MU516便はS1に到着し、カイロ行きのMU223便もS1からの出発であった。
乗継の場合降機後の流れはひたすらにTransferの案内表示に従って進んでいくのみで、途中体温測定エリアや荷物検査などはあるが非常に簡単である。

しかしながら、S1にて降機した場合上記写真位置にて若干迷うことになると思う。
乗継便出発ゲートにもよるがここの分岐が些かわかりにくい。
そのため、まずはこのエリアにいるスタッフに自身の搭乗券を見せてどこに進んだらよいか聞く方がいい。
スタッフに聞くと向かうべきゲートと方向を教えてくれ、トランスファーシールを腕にペタッと貼り付けてくれる。
基本的には迷いそうなポイントにはスタッフがいるので、特に不安に思う必要はないから安心してほしい。
MU223便は深夜発ではあるが、各ターミナル内にはレストランはもちろんラウンジや無料の休息スペースなどが数多く点在しているため、食事や充電などに困る事はないだろう。
MU223上海→カイロは20分早着
中国人の方が多かった関西→上海間のフライトとは打って変わり、日本人が多いフライトであった。
機材はA350で機内は綺麗。



座席も広めで、モニターもぬるぬる動く感じでストレスはない。
しかし、映画などに日本語字幕等はないため、あらかじめ自身のスマホ等に映画をダウンロードしておく事をおすすめする。
機内食は離陸後1時間後頃と、着陸3時間前頃の2回あった。
1回目の機内食はチキンヌードルとビーフライスの2択で、私はチキンヌードルをチョイス。

普通に食べられる。
いや、関西→上海便のあの美味すぎチャーハンで中国東方航空の機内食への期待が膨らみすぎていただけで、私としては全然許容範囲である。
が、ハムは口に合わず残してしまった。
そんな機内食タイム後はひたすら睡眠タイム。
機内は至って静かで平穏である。
2回目の機内食の選択肢はチキンヌードルとオムレツで、後者をチョイス。

The機内食といった感じ。
特段刺激的なわけでもなく、問題なく食べられる。
ただ上段真ん中の豆は残した。
2回目の機内食タイムが終わるといよいよカイロに向けて着陸体制に入っていく。
この辺りでエジプトへの入国カードも配られる。
定刻より20分程度早くカイロに到着。
降機後の時間の流れとしては以下の通り。
9:03 降機
9:15 ビザ購入
9:22 イミグレ通過
かなりスムーズである。
ビザに関してはイミグレ手前に行列をなしている場所があるため、特に迷う事なく取得できるだろう。
私が行った際は現金のみ(25米ドル)で、時間によってはクレカも使えるようであったが詳細は不明。
また、私が行った際は近くに4つあるATMは全て壊れていて使えなかったとの事なので、間違いなく渡航前に現金で25米ドルだけは持っていた方がいい。
カイロチェックイン荷物は関西までスルー
カイロ空港はまず空港ターミナル内に入る前にしっかりめのセキュリティチェックがある。
ここではEチケットの確認があるため、画面でも紙でもあらかじめすぐ出せるようにしておくとスムーズに進む。
ちなみにセキュリティチェック後の流れはこうだ
セキュリティチェック
↓
チェックイン
↓
出国審査
↓
搭乗直前ゲートにてセキュリティチェック
↓
搭乗
といった流れ。
上海行きMU224便は11:20からチェックインが開始された。
概ね定刻の3時間前から開始されるっぽい。
往路同様荷物は最終目的地まで運んでくれる。
MU224カイロ→上海は1時間早着
私が搭乗した際はG4ゲートから出発。
前述の通りゲート前でセキュリティーチェックを受ける。
13:48に特に案内なく静かに搭乗が開始した。
見た感じ優先搭乗もなかったように思えるが、詳細は不明である。
機材は往路と同様A350


キャビンクルーのメンツまで同様で、まるで実家に戻ったような安心感があった。
ちなみにこのMU224便、私が搭乗する日の直近運行状況をフライトレーダーで見ると定期的に2時間程度の遅着をしていた。
傾向を見ると北ルート(ロシア上空通過)の場合は概ね定刻〜1時間早着で、南ルート(インド上空通過)の場合は2時間程度遅着するようである。
南北ルートがなぜ違うのか理由はわからず、いざ乗ってみないとどちらを飛ぶかはわからない。
そのため、MU224便の後はなるべく乗継時間に余裕を持っておいた方がよろしいかと思う。
私の場合は1時間早着ルートだった。
そんなこんなで定刻通り出発したMU224便は中国人旅客とエジプト人旅客が大半を占めていたが、機内はかなり快適に保たれていた。
機内食は2回で1回目は離陸後2時間程度に。2回目は着陸の2時間前であった。
他フライト同様、やはりメインディッシュは本当に美味しく特に1回目のチキンパスタはおかわりしたくなるほどだった。


復路に関しては往路より約1時間半ほど早く到着するため、あっというまにフライトは終了した。
MU515上海→カイロ定刻通り
浦東空港内での乗り継ぎに関しては往路と同様であるため省略する。
MU515便は定刻通り離陸した。
乗客は日本人中国人半々といった感じで、些か賑やかな機内であったが昼便ということもあり特段不快ではなかった。
機材はA330で機内は清潔であり、座席の破損等は見受けられなかった。
こちらのフライトは約2時間で機内食が1回。

種類は一種類ですき焼きご飯。
相変わらずメインは美味しくサイドは普通であった。
受託手荷物とモバイルバッテリーとまとめ
さて、記事内でもお伝えしたが改めてここでまとめるが、受託手荷物(預け荷物)は往復ともに最終目的地までスルーであった。
一部ネットにて「乗り継ぎ時間が長時間及び日跨ぎの場合は中国入国後荷物をピックアップし再度預ける」という情報もあるが、私の場合そのどちらにも該当していたが特にその必要はなかった。
また、モバイルバッテリーについても国内線国際線問わず機内持ち込みは3C認証を受けていないと没収されるという情報もでているが、正式にはその規制は中国国内線に限った話であり、中国を離発着する国際線には本来適用されない。
もちろん私自身もセキュリティーチェックにて厳重なモバイルバッテリー確認を受けたが、3C認証を受けていない物でも普通に持ち込むことができている。
外務省海外安全ホームページにもその旨記載されているため、確認していただけたら幸いである。
以上、中国東方航空上海乗り継ぎカイロ行き便の搭乗記であった。
「機内食の全てが美味しくなければ嫌だ」とか「絶対定刻通りに飛んでくれなきゃ嫌だ」とか「中国語で話しかけられたくない」とかそういった好みがあれば日系航空会社に乗ることをお勧めする。
そういった好みがないのであれば、総じて快適であり運賃から考えたら全く問題のないフライトだったと私は感じた。
また機会があればぜひ利用したい。