国際線搭乗記

【まさかのビジネスクラス!】マレーシア航空無償アップグレード

海外旅行に行く際に99%利用することになる飛行機。

私的に飛行機ほど「格差が鮮明な乗り物」はない気がします。

エコノミークラスでの旅行は狭い座席で隣人と肘掛けの静かな取り合いをし、前の座席が全開で倒れてきたときは絶望し、小さな机でワンプレート機内食を食し、食事後となれば数少ないトイレは争奪戦、隣人が極度にふくよかな方だったりするともう無心で寝る以外の選択肢はありません。

無論しがない会社員である私もそんな戦いをいつも繰り広げているエコノミークラスでの旅行者です。

ですがそんなエコノミークラスとは別次元の、争いが全くない世界が同じ機内にあります。

 

そうビシネスクラス・ファーストクラスです。

 

「飛行機はビジネス・ファースト運賃で飛んでいる」

なんて言われるように、エコノミークラスとの料金の違いは雲泥の差。

その高価格に負けず各航空会社は地上でも空でも完璧なサービスを提供しています。

今回は常時エコノミーでしか旅行に行かない私が、なぜかビジネスクラスに乗った際の出来事を書いていきたいと思います。

マレーシア航空でプーケット旅行

今回の出来事はマレーシア航空でタイのプーケットからの帰国の際に起きました。

予約はスカイスキャナーで調べてから、マレーシア航空のサイトで出発の4日前に予約。

 

運賃は往復で42,810円でした。

 

この価格でまさかビジネスクラスに乗れるとは夢にも思っていませんでした。

フライトスケジュール

NH794 16:55 プーケット発→19:30 クアラルンプール着

NH88 23:35 クアラルンプール発→07:15 成田着

 

帰国便のみのスケジュールです。

クアラルンプールから成田までのフライトは私が大好きなA380とのことでとにかくワクワクしていました。

また、この後クアラルンプールの滞在時間が約4時間あることにも感謝するのでした。

あなたの席ないわよinプーケット国際空港

2泊3日のプーケット・パトンビーチを楽しみ、昼過ぎにトゥクトゥクでプーケット国際空港に向かいます。

2回目のプーケットともありこの辺りは慣れたもんです。

【タイ・プーケット】北極圏から一転リゾート地で一人旅

こちらで1回目のプーケット旅行について書いてますので合わせてご覧ください。

 

プーケット国際空港に到着

プーケット国際空港に到着し早速チェックインカウンターに向かいます。

プーケット空港あるあるな気がしますが、基本的にどのカウンタースタッフも脱力状態で仕事されています。

例にもれず今回もいい感じに脱力されたおばさま。

荷物を台に置き、おばさまに目を向けると険しい顔をしています。

何事かと思っているとおばさまが

 

「あんたの席ないわよ?」

 

なんて言っています。

意味が全くわかりません。

なんなら英語が苦手な私、ほぼパニックです。

どうしたらいいかアワアワしていると、おばさまが顔を上げにっこりとしながらこう言いました。

 

「クアラルンプールから東京までビジネスね!」

 

わけがわからぬまま、チケットが発行され受け取ると上に「BUSINESS CLASS」と書かれているではありませんか。

しかも下には

「You are invited to the GOLDEN LOUNGE」

との文字が。

そうインボラ(インボランタリーアップグレード)ってやつです。

 

 

インボラって?

通常飛行機というのは空席が出ないように、キャンセルを見越して定員より多く予約を取ります。

ですが、キャンセルが少ない場合などは当然座席がなくなってしまうので搭乗客を減らす必要があります。

その際に航空会社が行うのがこのインボラです。

エコノミークラスであれば無償でビジネスやファーストクラスにアップグレードしてもらえたりなんかします。

また、他のクラスにも空きがない場合は他の便を案内されたりする場合もありますが、この場合はアップグレードの他バウチャーやお礼金などをもらえることもあるそう。

ちなみにこのインボラ、選ばれるのは航空会社上級会員だったり、身なりがしっかりしている人だったりすることが多いらしいですが、私は特に上級会員ではありませんし身なりだってTシャツでした。

今回私がこの無償アップグレードに選ばれた理由はいまだにわかりませんが、比較的無作為に選んでいるのかなと感じました。

ちなみにこのアップグレードや搭乗便変更は基本的には強制ではありませんので「エコノミーがいい!」という方は断ることもできます。ほぼいないでしょうが。

クアラルンプール国際空港ゴールデンラウンジ

プーケットからクアラルンプールに到着しました。

プーケットの空港で入念に下調べしたゴールデンラウンジに向かいます。

ゴールデンラウンジって?

ゴールデンラウンジはマレーシア航空の拠点である、クアラルンプール国際空港(KLIA)におく航空会社ラウンジです。

ゴールデンラウンジ利用条件は?

 

・マレーシア航空ビジネスクラス利用者(ファーストクラス利用者はまた別のラウンジに案内されます)

・ワンワールド系航空会社ビジネスクラス利用者

・ワンワールドサファイヤ会員(ワンワールド便利用時のみ)

・ANAプレミアムエコノミー&ビジネスクラス利用者及びスターアライアンスゴールドメンバー

ざっくりとこんな感じです。

 

場所や営業時間は?

私的にクアラルンプール国際空港はかなりわかりずらい構造をしていると思っているのですが、このゴールデンラウンジはめちゃくちゃわかりやすいところにあります。

WEST ZONEの2階

もうこれだけわかっていれば問題なく行くことができます。

2階を歩いているとやけに高級感あふれるエリアがゴールデンラウンジ入り口です。

営業時間は24時間ですので、いつでも利用可能です。

ゴールデンラウンジへ

 

これが入り口です。

選ばれしものしか入室を許さない感がプンプンします。

入るとすぐに受付があり、ここでビジネスラウンジとファーストラウンジで分かれます。

早速豪華な廊下を歩き中に入ります。

あまりの興奮に手ブレがひどいですが許してください。

 

中ではコックさんがその場で作ってくれる料理を食べることができます。

もちろんドリンクも各種飲み放題。

またシャワーなども完備です。

もはや機内どころか飛行機に乗る前から別世界。

いつもここを利用している方は、普段は空港の床で寝る私のような人間は視界に入っていないでしょう。

当然中にはフライトボードもあるので、搭乗ギリギリまでラウンジ滞在を楽しむことができます。

私も4時間のトランジット時間でシャワーを浴びたり食事をしたりして有意義に過ごすことができました。

マレーシア航空A380ビジネスクラスへ

さてさて、ゴールデンラウンジをひとしきり堪能した後搭乗ゲートに向かいます。

ゲートには既に沢山の人がいました。

私が大好きなA380さん。この丸っこい顔が最高にクールです。

しばらくしてから、搭乗開始のアナウンスがあり今までにないスピードで機内に入ります。

座席

マレーシア航空のA380はビジネスクラス及びファーストクラスは2階にあります。

座席はこんな感じです。

広い…

今回はなんと隣がいなかったため2席独り占めです。

 

座りました。

広すぎます。足を全力で伸ばしても全然届きません。

画面が遠くて目が悪い私は細かい字が見えないレベルです。

 

1人でワイワイとしていたら、CAさんが来てウェルカムドリンクをいただきました。

機内でウェルカムドリンクなんて初めてです。

ここでワインとか頼めばかっこつくのでしょうが、私はアルコールがダメなのでオレンジジュースです。

「オレンジジュース」と「アップルジュース」と「コーク」は英語が話せなくても通じるため、そもそも基本機内ではこれしか頼まないのですが。

 

そんなこんなしてたらアメニティセットをもらいました。

中にはリップクリームや化粧水などが入っています。

ちなみにこのケース、吊るすためのフックが付いていて非常に便利で今も旅行中使うアメニティはこれに入れています。

 

これは座席を動かすスイッチ。

複雑過ぎて笑いました。

何が何だかわかりません。

 

ベッドモードにするとこんな感じ。

ほぼフラットです。

 

また機内モニターではイスラム教の国マレーシアらしく、メッカの方角が表示されたりします。

この辺りも航空会社による特色が出ていて面白いです。

 

あと余談ですが、毎回飛行機に乗ると座席モニターにこの画面を表示してずっと見てるのが好きです。

機内食

ビジネスクラスやファーストクラスといえばやはり機内食も魅力の1つではないでしょうか。

当然エコノミーとは違い、コースで出てきます。

 

まずはサテ(東南アジアの串焼き料理)が出てきました。

なんだか初めて食べる食感でした。

 

次はこれ。

なんだったか忘れました。

お上品であることは確かです。

 

到着前に出てきた朝ごはんです。

このフレンチトーストは本当に美味しかったです。

地上で出されても全然違和感がないくらいの完成度でした。

 

 

どれも美味しい食事でしたが、全てコース料理のためエコノミークラスと比べて食事の時間が長く、深夜6時間程度のフライトだと正直寝る時間がかなり削られます。

もちろん寝たい人は寝続けることもできるのですが…

まとめ

地上から別世界を堪能できるビジネス・ファーストは、やはり特別な存在です。

また、今回のようにインボラといった棚ぼた的なアップグレードも稀にありますのでそれも楽しみにしてみるのもいいでしょう。

年に一回の旅行や、大切な記念日などの旅行の際はぜひエコノミークラスではなくちょっと贅沢をしてみてはいかがでしょうか。

 

ちなみにこの後の旅行でエミレーツ航空のビジネスを利用しようとしましたが、値段を見て0.3秒でページを閉じ、インボラを期待しましたが当然そんなに甘くはありませんでした。

 

 


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