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すこぶる相性が悪いのについつい行ってしまうベトナム。
今回はそんなベトナムへ2023年5月19日〜21日で決行したハノイ1泊3日旅の滞在編である。
旅行前の予約や準備について書いた1泊3日週末ハノイ旅【準備編】
自宅出発からベトナム入国までを書いた1泊3日週末ハノイ旅【入国編】
上記記事の続きとなるので、まだ読んでいない方はこちらから読んでいただけたら幸いである。
ちなみにこの記事には有益な情報などは一切書かれていない。
31歳既婚男が著しく短い時間でベトナムハノイを駆け抜けた出来事をただただダラダラと書いているだけの旅行記である。
それを承知した上で、お手隙の際にお付き合い頂けたら幸いである。
ハノイ旅行初日、快適ホテルと街歩きと。
無事入国を果たし両替も済ませ、ハノイ中心地行きのバスに乗り込む。
2023年6月現在ハノイ・ノイバイ国際空港からハノイ中心地間を直通で結ぶメトロなどはなく、中心地までのアクセス方法はタクシー・バス・Grabに分かれる。
どの方法を選ぶかは完全に個人の好みと状況によりけり。
各方法をざっくりとまとめると以下のような感じである。
「タクシー」
まぁやめておけ
「バス」
メリット:安いとにかく安い
デメリット:座れるかはわからない&時間がよみにくい
「Grab」
メリット:早い確実簡単
デメリット:Grabアプリのインストールなど事前準備が必要
これから行く方に私がおすすめするとしたらバスかGrabとなる。
基本的にタクシーは見る必要はない。
今回私はそこまで急いでいないこともありバスを選んだ。
ノイバイ国際空港からハノイ中心地(終点はハノイ駅)までは86番バスが運行しており、第二ターミナル(国際線)の86番バス乗り場は到着フロアから外に出て横断歩道を渡り左に進むとある。
バスが停まっていれば、このオレンジ色の車体が目印だ。
バスが停まっていない場合は86と書かれた看板の下で待とう。
ちなみに、ネットの情報によると偽86番バスというのも存在しているらしい。
私自身体験しているわけではないのでなんとも言えないが、基本的にはこちらのオレンジの本家86番バスを使うのがいいだろう。
そんな本家86番バスの料金は45,000ドン(約270円)となっており、乗車後に支払いをするとチケットが渡される。
発車前にスタッフが集金に来るので車内で待っていれば大丈夫だ。
車内は適度に冷房が効いており、タイミングが良ければ座ることができる。
ここで座ることができないとハノイ中心地までの約1時間を立って過ごすことになるので、些か辛いかもしれない。
さて、そんな86番バスに揺られてハノイ駅へと向かう。
車内には私以外に数名の若い日本人旅行者もいたが、これがまた大盛り上がりでやんややんやの大騒ぎ。
他にも多国籍な乗客が多い車内ではあったがそのグループが最も目立っていた。
きっと日本国内では静かにバスに揺られているであろう方々も海外に来るとタガが外れてしまうようである。
そんな車内で外に目をやるとベトナムらしい景色が流れていた。
やはりどこの国に来ても、空港から市内へと向けて移動している時に見る街の姿はワクワクさせられる。
バスに揺られること約1時間、ハノイ駅に到着。
雄大なハノイ駅と無数のタクシー勧誘をフルに無視して、ホテルよりも何よりもまず行きたい場所へと一目散に向かう。
早足で歩くこと約10分、到着したのはここ。
KFC!!!
世界のKFC食べ比べたい組合執行委員長(組合員私のみ)としては、その国にKFCがあるならまずはKFCを食べておきたいところ。
旅行が決まったらまずGoogleマップで滞在先にあるKFCを探すのが私のルーティン、今回もその際に見つけた店舗に突撃する。
店内は冷房がキンキンに効いており、気温40℃近い中を歩いてきた体を急冷してくれる。
早速レジ前に立ち注文しようとすると、レジ内で私服のお姉さんがバチくそに叫んでおり、それをKFCの制服を着たお姉さんは爆笑しながら見ている。
その流れはなかなか終わることがなく、レジ前に佇む私はすっかり蚊帳の外。
こんなん日本だったら嬉々としてTwitterに晒され大問題に発展しそうだが、ここはベトナム、私は彼女らのイベントが終わるのを待つしかない。
待つこと数分(実際は1分くらい)ようやく店員さんがお仕事を再開してくれたので、メニューを指差し注文し支払いをする。
日本のKFCと同じようにレジ前で待ち、呼ばれたら受け取るスタイルだ。
あっという間に呼ばれチキンを持って近くのテーブル席へ座り撮影タイムを開始。
皿で出てくる珍しいスタイルで白米がついてくるのも中々珍しい。
これで46,000ドン(約270円)と、日本KFCと比べるとかなり割安。
ちなみにエッグタルトはセットに含まれておらず単品で注文した(値段は失念)
では早速実食。
普通だ。
衣はカリカリというのは異国KFCらしさがあったが、どうも味が薄めで身がパサついている気がする。
部位の問題かはたまた偶然パサついた品だったのかはわからないが、同じく東南アジアでKFCがとんでもなく美味いタイKFCとはかけ離れたものであった。
とはいえ、白米とのセットというのは日本では楽しめないものなので、気になる方は試してみるとよい。
そんなKFCを離れまたしてもホテルに行くわけでもなく、目当ての店へ足早に向かう。
目的地はここ、ブンチャーの名店「ブンチャーダックキム」
ブンチャーとは日本でいうつけ麺のようなもので、米粉でできた麺を肉や野菜類がモリモリに入ったスープにつけて食べる。
こちらのお店は「ハノイ ブンチャー」で調べると真っ先に出てくるほどの有名店である。
席に着くとメニューを渡され指差しで注文する。
私が選んだのは春巻き無しのセットで70,000ドン(約420円)
注文するなり山盛りの香草セットとニンニク唐辛子を目の前にドサドサと置かれ、その後すぐに麺とスープが提供される。
実にいいルックス……
まずスープを啜る。
美味い…
麺を入れてみる。
美味い…!!
さらにニンニク唐辛子も入れてあとはひたすら食らう。
あっという間に完食。
最高のベトナム飯の幕開けである。
KFCとブンチャーのハシゴで胃も膨れ、今度こそは宿へと向かう。
今回予約した宿は旧市街のメインストリートにあるはずのLa Beaute De Hanoi Hotelというホテル。
ブンチャーダックキムからは10分程度の場所にあるため、街並みを楽しみつつ向かう。
どこを見てもベトナムベトナムしていてワクワクが止まらない中、Googleマップ通り進んでホテルの場所に着いた。
が、見つからない。
何度メインストリートを往復してマップと見比べても見つからない。
一旦立ち止まり改めて周辺をマップで探す。
あった
エクスペディアのマップとは違う場所に。
だいぶ違うじゃねぇか。
夜中だったら焦っていただろうなぁと思うが、実際たまにあることではあるのでもしこれを読んでいる方がこの現象にあったら落ち着いて対応してほしい。
さて、チェックインをしようとホテル前に立つと入り口にはバイクが横付けされ扉には鍵が掛けられ中に入ることができない。
扉の張り紙に目をやると矢印と「入り口はあっち」的なことが書かれている。
こっちが本物である。
場所も入り口も紛らわしさで溢れているが、無事チェックインを済ませて部屋へ向かう。
全くもって悪くない!!!!
これで一泊5,000円しないのだから素晴らしい。
観光地への立地もいいし場所は紛らわしいけど大通りから一本入ることで喧騒から若干離れるので、かなり快適に過ごすことができた。
朝食などを食べるレストランエリアも清潔感があり実にいい。
朝食も種類が豊富で文句の付け所は全くない。
ハノイ滞在を考えている方にはかなりおすすめのホテルと言える。
La Beaute Boutique Hotelの詳細や予約はこちらから確認することができる。
ホテルが圧倒的に快適故もっとゆっくりしてから街歩きを再開したいものの、なんせ今回の旅は1泊3日。
今日は旅行初日だが明日は旅行最終日である。
おばあちゃんちへの初お泊まり会並に短期日程なので、荷物を置いてそそくさと街へと繰り出す。
これはホテルへの道。
プラスチックの低い椅子にマッサージ店、ベトナム感が溢れ出す路地に終始ワクワクが止まらない。
ぐるぐると街を歩き、ホアンキエム湖周辺を歩いているとカフェを見つけたので立ち寄ってみる。
飲んでみたかったエッグコーヒーを注文。
甘過ぎずとろみがあって美味しい。
「たまにはお洒落して北欧辺りに行って美術館巡りやお洒落の極みみたいなカフェ巡りしたいなぁ」なんて考えるものの、いつも気付くと低い椅子に座って目の前の道を通り過ぎる無数のバイクを眺め、時折排気ガスを浴びつつコーヒーもしくはスプライトを飲んでいる。
結局私はこういう旅が好きだし、こういう旅しかできないのかもしれない。
そんな事を考えながら街歩きを再開する。
すっかり陽が沈んだ頃から街はより盛り上がってくる。
各店ライトアップしどこか幻想的ですらあるが、それに伴なってレストランやバーの客引きも増加。
そんな客引きに負け、一件のレストランへ。
これまたプラスチックの低い椅子に座り注文したのは炒飯と空芯菜炒め。
うーんまい!!!
しっとりめの炒飯とニンニクの効いた空芯菜炒めが最強に合う!!!
美味さに手が止まらない。
今朝は自宅で納豆を食べていたのに夜はハノイの喧騒の中で炒飯と空芯菜炒めを食べているのだから、つくづく世界というのは広いけど近いなと感じる。
炒飯と空芯菜を満喫して街歩きを再開する。
整ってなんかいない雑多で活気と熱気溢れるこの雰囲気がたまらない。
まるでここが世界の中心かのように感じた夜だった。
ハノイ旅行最終日、現地ツアーで感動
さて、もうハノイ最終日である。
昨日が初日だったのにもう最終日。
自分でも何が何だかわからないが、とにかく1秒も無駄にすることはできないので早起きして街歩きを開始する。
時刻は5時だが街の食材店はもう起きており、営業の準備を進めている。
昨夜の活気あふれる街も好きだが、静かにエンジンがかかりだしているこの雰囲気も大好きである。
ホアンキエム湖に来てみると、大勢の人々がランニングや体操をしていた。
ハノイの方々は健康志向が高いようだ。
しかし、そんな光景を横目に水浴びしているおっちゃんもいたりするのだから面白い。
朝散歩を終えホテルへ戻りシャワーを浴びてチェックアウトする。
今日は現地観光ツアーへの参加という、私にしては珍しい大イベントがあるのだ。
予定時刻ぴったりにガイドさんが迎えにきてくださり現地ツアーが始まる。
このツアーがまた大成功。
見所が点在しており混雑時間が重なりがちなハノイ中心地の各所は、自分で回るよりガイドさんが臨機応変にスケジューリングしてくれるツアーは本当に快適であった。
それにガイドさんの知識量も膨大で、1人でささーっと回るのと違い圧倒的な満足感があった。
文廟やホーチミン廟・ハノイ大教会などを半日で回るKKdayのツアー、めちゃくちゃおすすめ。
ちなみにこのツアーの詳細はこちら(一人旅好きの旅行観を180°変えたハノイ半日観光ツアー【KKday】)で書いているので、気になる方は覗いてみていただけたら嬉しい。
充実した半日を作り出してくれたガイドさんとお別れして単独行動へと戻る。
「やっぱり1人もいいな」なんて思いながらコーヒを飲んで休憩。
本当にあちらこちらにカフェがあるので、コーヒーばかり飲んでしまう。
下の練乳とブラックコーヒーをかき混ぜて飲むベトナムコーヒー、これがまた美味くて美味くてたった2日の滞在中に6杯以上飲んでいた。
それにエッグコーヒーを合わせたら10杯は超える。
カフェイン摂り過ぎだのなんだの気にしてなんかいられない。
続いてホアンキエム湖南にあるドンスアン市場へ来た。
無数の商店が一堂に介したローカルマーケットの集合体のようなここには、雑貨・洋服・布・工具・食品なんでもある。
1時間や2時間程度では決して見終わらないあたり、さながらベトナムの越谷レイクタウンといったところか。
全店に常時お客がいるわけもなく、店員さんたちはお昼ご飯を食べたり談笑したり盛りに盛られた洋服(商品)の上で気持ちよさそうに昼寝をしていたり……
店員さんがまったり仕事しているのをみると「働き方ってこれでいいよなぁ」と、異国に来るたびに感じる。
とはいえ、日本で同じ光景が広がっていたらきっとSNSで話題になって炎上して終わりなのだろう。
生きるって難しいですな。
ドンスアン市場はその周辺にも沢山の商店や食堂が集っているため、このエリアを満喫しようとすると半日はかかるかもしれない。
こういった景色が大好きな私からすると眼福極まりない時であった。
ドンスアン市場を後にし、目の前を電車が通過する光景で有名なトレインストリートに来てみると、カフェ利用客以外の立ち入りは禁止になっており、特に用事のない人は入れなかった。
私はフェンス越しに数秒眺めて撤退。
街をとにかく周っていたらあっという間に夕方となった。
もう旅が終わろうとしている。
昨日の朝は自宅で納豆を食べて明日の朝ごはんも自宅で納豆を食べる。
週末海外というのはこういうもので、一瞬にして過ぎ去る。
その国のことを0.01%ほどわかったタイミングで帰国を余儀なくされる。
そもそも旅行なんぞでその国の事をわかるなんてことは不可能なのだけど、それにしても寂しい気持ちは付き物。
そしてそんな寂しさを解消すべく、また同じ国へと再訪しリピートが止まらなくなってしまうのだ。
ホアンキエム湖に別れを告げホテルへと戻って空港送迎を待つ。
時間通りに来てくださった車に乗り込み滞在した街を離れる。
相変わらず慌ただしく動く街、明日も明後日も明明後日もずっとこうなのだろうし、ずっとこのままでいてほしいと生意気ながら思う。
空港までの道中高速道路脇の林が火事で燃えていたのをみて、ドライバーさんと驚いたりなんかしていたら30分しないうちに到着。
今回の送迎はツアーに引き続きKKday Japanにて手配した。
ハノイ中心地からノイバイ空港まで1,336円〜という格安価格にて利用することができるので、帰りの足は確実に確保しておきたい方にはかなりおすすめである。
空港送迎の詳細や予約はこちらから確認することができるので、ハノイ旅行を予定している方はぜひ参考にしていただきたい。
そんなこんなで時間にして36時間程度の滞在が終了しようとしているが、まだまだ私の楽しみは続く。
次回はノイバイ国際空港ラウンジ滞在から帰宅までについて書いていくので、今しばらくお待ちいただきたい。