コロナ禍海外旅の準備をしているとこんなワードと出くわすことがある。
有効な検査証明書を提示できない場合は、検疫法に基づき、日本への上陸が認められません。
怖過ぎて笑えない。
いくら入国時必要書類の不備は自分の責任だとはいえ、母国に入国拒否を食らうなんぞまっぴらごめんである。
実際日本が外国からの入国を徐々に解禁し出した時期、入国審査時に書類不備が見つかり出発地に戻された日本人がいるというのが話題になった。
この話は噂の域を脱しないが、お役所仕事ジャパンではあり得なくもない。
こんな事にならないよう、コロナ禍に短期間で海外へ行く場合出発前からかなり入念に下調べと準備対策をしておく必要があり、特に私のように石橋を叩いて叩いて叩ききってから渡るような人間はオーバーなまでの準備をして渡航するつもりである。
今回は私が2年5ヶ月ぶりに海外旅行(プーケット旅行)をするにあたって、現在進行形(2022年7月頭)で行なっている準備対策を書いていきたい思う。
ちなみに記事内に現地旅行会社紹介やホームページリンクが出てくるが、アフィリエイトリンクでも企業案件でもなく、ただただシンプルにご紹介しているだけなのであしからず。
また、海外渡航に関する規定や条件はよく変わるので、ご自身が旅行する際は改めてよく調べてほしい。
事前の情報収集では必ず一次情報に触れるのが鉄則
まず大前提としてこのご時世に個人で海外旅行をするなら情報収集は120%重要となる。
日本出入国に関する情報から渡航先出入国条件に関する情報や乗り継ぎ地での情報、現地の状況や万が一何かあった時の対応などなど、コロナ前と比べて渡航前に知っておきたい(知っていないとならない)情報が多くある。
そこで大事になるのが「必ず一次情報に触れる」ということである。
出入国に関する重要な内容などは各国政府や大使館から発出されている情報を必ずよく確認しなければならない。
一次情報をすっ飛ばしてSNSなどで流れている情報だけを頼りに準備してしまうのは悪手中の悪手、もちろん現地発の生情報は参考になるが、重要な情報はまず一次情報に触れてほしい。
私が今回のタイ旅行で情報取集に使っているのは以下のホームページ
これはタイ旅行に限った話ではないが、英語や渡航先の言葉がわからなくても、翻訳機でもなんでも使って必ず一次情報を確認すべきであり、それができないのであれば添乗員さん付きのフルサポートの旅行代理店に頼るか、旅行自体を中断したほうが賢明だと考えている。
コロナ禍において情報収集能力の必要性は明らかに上がっている。
2022年7月入国時点でタイ旅行に必要な書類は2つ
2022年7月よりタイ入国時の規制が大幅に緩和され、それまで必要だったタイランドパス制度や旅行保険加入の義務化が撤廃される。
これにより7月以降タイ入国時に必要になる書類はワクチン接種証明書or渡航前72時間以内の陰性証明書のみとなり、コロナ前の入国とほぼ変わらない状況まで戻った。
ワクチン接種証明書に関しては日本政府が提供するアプリがあればOKなので、簡単に準備ができるだろう。
しかし、もう一つ必要な書類がある。それが日本帰国用陰性証明書である。
これが現在の海外旅行において間違いなく最大の障壁となっている。
帰国前PCR検査予約は現地ツアー会社様に依頼
先述の通り現在海外旅行し日本に帰国するには、陰性であることを証明した証明書がなければならない。要は海外旅行先でPCR検査を受ける必要があるのだ。
私からしたら日本国内でさえPCR検査なんて滅多に受けないのに、異国の地で日本国政府が指定したPCR検査方法でPCR検査を受け、日本国政府が指定した内容を記載した証明書を出すなんて明らかにハードルが高い。
更にその証明書にもし不備があれば冒頭でも書いた「有効な検査証明書を提示できない場合は、検疫法に基づき、日本への上陸が認められません」が適用されてしまうのだから心臓に悪い(厳密にいうと出国前チェックインカウンターで搭乗拒否されるケースが多い)
そんな著しく困難かつ重要なイベントを、異国の地で自力で完遂できる気はしなかったので、今回のプーケット旅では旅人生で初めて現地ツアー会社にサポートを依頼する事にした。
依頼したのはプーケットで2014年に日本人資本でオープンしたというPhuket Gold Travel(プーケットゴールドトラベル)さん
常時日本人スタッフが常駐しているということで、日本人を対象にした空港送迎や離島へのフェリー予約、シティツアーなどなどを展開しておりプーケット旅行の強い味方となってくれそうな存在。
今回私は日本帰国用証明書付きのPCR検査の予約と空港ホテル間送迎(これには関してはまた別記事で)を依頼したのだが、やりとりは全てLINEで完結した。簡単過ぎる…
そして更に驚くべきはそのお値段、PCR検査の予約に関してはなんと無料で行ってくれるのだ(検査費用は実費)
煩わしい日時指定やフォーマットのやりとりなどなく、当日クリニックに行けばサクッとPCR検査を受けて日本帰国用のフォーマットまで出てくるのだからすごい。
プーケットゴールドトラベルさんが予約対応してくれるクリニックは多くあり、プーケット内主要タウン(ピピ島含む)であれば基本的にはどこにいても近くにPCR検査対応クリニックがある。
今回私が滞在するパトンエリアにも4ヶ所のクリニックがあり、私はパトンビーチ沿いにあるツーリストクリニックを選択。
パトンエリアのメインストリートであるバングラ通りからも近くアクセスはかなりいい。
ツーリストクリニックは毎日7:30〜21:00まで開いており、検査費用は2790バーツ(約10,600円)でカード払いが可能。結果は午前中に検査をすれば同日にメールもしくは直接手渡しで受け取ることができる。
もちろん日本帰国用フォーマットに対応しているので安心である。
最大最強の障壁である現地PCR検査を事前に予約できればほぼ準備完了といってもいい。
緊張感はあるけどタイ旅行は意外と簡単にできそう
実際に準備をしてみて感じたが正直タイ旅行は簡単に実現できそうである。
あとは日本入国にあたり必要な検疫手続きを入国者健康居所確認アプリ「MySOS」を通じてweb上で事前に進めることができるファストトラックを利用することで、あっという間に帰国準備が完了する。
記事冒頭で恐ろしいことも書いたが、出入国に関する重要な書類は不安ならプロのサポートを受けながら揃えれば問題はないし、そもそも不備があったらMySOS審査で弾かれるだろう。
旅行前にやるべき事や知っておくべき事は増えてはいるものの、旅に行きたくて行きたくてたまらない旅好きなら難なく乗り越えられるようなものばかりであった。
しかし、やはり現地でPCR検査を受けるというのはハードルが高いし、何より「もし陽性が出たら」を考えると不安は大きく、″もし″に備えての保険加入や準備とシミュレーションは徹底的にしておいたほうがいいのもまた現実である。
Twitterでも海外旅行に出る方も増えてきてはいるが、ある程度海外旅行慣れをしていたり、自分自身でしっかりと一次情報に触れる能力がある人以外はまだ個人旅行をするには時期尚早な気もする。
コロナ禍前のような気軽さはまだないが、どうしても行きたくて行きたくてたまらない人は一度日本と行きたい国の出入国情報を調べてみてはどうだろうか。
意外と簡単に行けることがわかり行動に移してみたくなるかもしれない。