アジア

台北19時間旅【出国編】

2月23日、E-Ticketが発行された。

出発は1週間後。

行き先は台湾

また台湾。

通算9回目、昨年11月に台湾観光庁公認レポーターとして台中を回ったぶり。

もはや台湾一人旅アカウントになってきているような気さえしてくるが、台湾が今の私には距離的にも時間的にもベストな行き先であり、何より台湾LOVEなので仕方がない。

そして息子も連れて行きたいところだったが、今回もまた一人旅。

いつものことながら時間は極端に限られているので旅程は1泊2日とし

「金曜の朝息子におはようをして、土曜の夜ミルクをあげる」

という目標を定め、フライトは夕方台湾着翌日夕方台湾発とし、移動時間等を加味すると街での滞在は19時間程度(睡眠時間込み)となった。

寝る時間を削り、無駄なく動く事が重要になってくる旅程。

そんなぎゅうぎゅうスケジュールでなぜ無理やり台湾に行くかというと、先日スリーコインズで販売していた台湾雑貨を見てから「無性に台湾雑貨欲しい病」に罹患してしまったのと、魯肉飯を食べたかったのと、台湾でポケモンGOをしたくなったからである。

我ながらしょうもない目的。

しかしいつもの無目的台湾旅とは違い、今回は短時間の内に沢山の目的が凝縮された台湾旅、念のため仮でスケジュールを組んでみたりした。

 


結果から言うと、このタイムスケジュールをほぼ完璧にこなす事ができたのだった。

 

落ち着かぬラウンジと大揺れの機内

出発当日、いつもの時間に起床し息子におはようをしてから家を出る。

到着した成田空港第一ターミナルはとにかく人が多く、チェックインカウンターはどこも大行列。

コロナ禍人気が全くなかったターミナル内とはまるで別物の雰囲気であり、日本人の旅行離れなんて全く感じさせない混みっぷりである。

 

今回私が行きで利用するのは過去に何度もお世話になった、スクートTR899便

このフライトは成田発台北経由シンガポール行きというフライトで、台北が目的地の乗客もシンガポールが目的地の乗客もおり、チェックインカウンターもこの通り大行列。

チェックイン完了まで軽く1時間はかかりそうな大行列であるが、今回私はスクートPlusという優先搭乗や無料受託手荷物・プレミアムエコノミークラスなどが利用できる予約クラスだったため、1秒も待つ事なくチェックインする事ができ、3分ほどでチケットが発券された。

時間が極端に限られる週末旅において、ある程度時間をお金で買う感覚は大事である。

 

パスポートとチケットを得意げに握りしめ、早々と出国する。

 

道中ポケモンなんかがいて「あっリザードンとピカチュウとヒヒダルマとダルマッカとコイキングとナゲキだ⭐︎」などと一人心の中でベラベラと喋っているのも、これもまたポケモンGOの影響だろう。

出国後は流れるようにラウンジへと向かう。

今回利用したのは26番ゲート近くにあるラウンジNOA

入り口からラウンジ内まで和テイストがふんだんに取り入れられており、ラウンジ内では軽食やドリンクを楽しみながらゆったりと過ごすことができる。

はずだった

今回タイミングが悪いことにラウンジ内にバカでかボイスでテレビ通話(スピーカー大音量)する外国人旅客がおり、ゆったりとはほど遠い環境であった。

これもまた価値観の違い。

長々と何を話してるんだかわからないテレビ通話をBGMにオレンジジュースを啜り、落ち着くまもなく36番ゲートへ向かうとすぐ搭乗が始まった。

さすがプレミアムエコノミークラス、座席ピッチはもちろん座席自体も広くめちゃくちゃ快適で、ウェルカムドリンク(水)まである。

座席モニターはないが、LCCとはいえ侮れない快適空間。

座席に着くとキャビンクルーの方が来て、機内食やドリンクのチョイスの確認をしてくださり、機内Wi-Fiのチケットをもらった。

ほどなくして離陸し眼下に千葉県が広がる。

ここで気付いたのだが、シンプルに寂しい。

息子が生まれてからというもの、一人旅(一人行動)が著しく寂しい。

空港を歩けばベビールームを探してしまうし、暇があれば息子の動画を見てしまうし、一人で海外より妻息子とイオンの方が楽しい。

どうやら一人旅に向かない体質になったのかもしれない。

そんな事を考えながら機内Wi-Fiを繋げると、妻から息子の写真が送られてきていた。

うーん息子可愛い。

息子の写真を見ながら妻が持たせてくれた手作りお菓子を地上33000ftで頬張る。

するとすぐに機内食の時間となった。

いやはや、これもまたブラックペッパーが効いていて肉もやわやわで美味い。

今まで食べた機内食の中でもトップクラスに美味いものだった。

週末台湾好きとしてはもう少しいい時間のフライトがあれば嬉しいが、これだけ快適ならスクートもやっぱり良いと感じる。

 

機内食も終わり、外を眺めたりダウンロードした映画を観たりなんかして、到着まで1時間程度というところで機体が大きく揺れ始めた。

機内で起こる悲鳴。

脳内によぎる息子の笑顔。

そしてなぜか頭に浮かんだ「きりもみ状態」という言葉。

守る存在ができると少々の危機でも大袈裟に考えてしまうようだ。

 

揺れも動悸も収まらぬ間に眼下には台湾の地が広がっていた。

何度同じ地に来てもやはりこの瞬間は胸が高鳴る。

台湾は生憎の天気ではあるが今日は旅行初日、明日は旅行最終日、天気など気にしてはいられない。

久しぶりの弾丸台湾旅が始まった。

 

台北17時間旅【滞在編】に続く…