飛行機に何度も乗っていると、大なり小なりトラブルというものは必ず起きます。
台風大国日本では欠航なんてのも少なくはありませんが、世界的にみて一番多いのはやはり遅延でしょうか。
ですが、ただの遅延ならまだしも遅延の影響で乗り継ぐはずだった便に乗れないとなったら大惨事です。
しかもそれが国際線から国際線への乗り継ぎだったら想像するだけで震えます。
到着が遅れて乗り継ぎできなかったらどうなるんだろう
このように気になる方も多いはず。
今回は私がベトナム航空利用時に悪天候による遅延の影響で乗り継ぎに失敗(しかも国際線から国際線へ)した時のことを書いていこうと思います。
結論から言うと
「航空会社が最適な対応をしてくれますので基本安心しましょう(LCCは期待薄)」
目次
悪天候による乗り継ぎ失敗
さて今回の出来事の詳細を書いていきます。
人間意外とトラブルに直面すると、冷静でいられるもんです。
また、ベトナム航空の対応もスムーズだったため安心できました。
フライトスケジュール
VN842 シェムリアップ 20:45発→ハノイ 22:30着 25:32着
VN416 ハノイ 23:50発→仁川 05:50着
VN414 ハノイ 10:35発→仁川 16:30着
当時の状況
頻繁に停電を起こす街シェムリアップを定刻通りに出発し安堵しながら、ハノイまでの短いフライトを楽しむ予定でした。
ですが、到着時刻を過ぎても全く着陸する気配がありません。
ひたすらに同じ場所をぐるぐる回っています。
私が搭乗していた、フライト記録を見てもやはりぐるぐる旋回していました。
すると、機長からアナウンスが入りました。
「バッドウェザーなんちゃらかんちゃらチェンジディスティネーションカットビエアポート」
とか言ってます。
さては他の空港に着陸するな?なんて考えていたら、その後日本語アナウンスもありました。
「ただいま機長からハノイ・ノイバイ国際空港周辺悪天候のため一度カットビ空港に着陸し、ハノイ周辺の天候が回復次第再度出発するとのアナウンスがありました。ハノイ到着後の対応については地上係員に従ってください」
日本人の日本語です。
ちなみにこの後、日本語でのアナウンスは一切ありませんでした。
CAさんにも日本人の方はいらっしゃらなかったように感じたのですが、お客さんがアナウンスしたのでしょうか、これに関しては今でも不思議です。
アナウンス後、ちょっとして降下をはじめ着陸しました。
着陸した場所はハノイから東に150Kmほど離れたカットビ国際空港
辺りは真っ暗ですが、雨風が強く時折期待が揺れます。
私は海外旅行時レンタルWi-Fiを借りているのですが、ベトナムでの契約はしておらずスマホが使えないため、ただただ座席に座りぼーっとしているしかありません。
またこの時点でハノイから韓国へ行く便のは乗り継げないことが確定していたためもう無の境地でございました。
機内で待つこと約3時間。
ようやく機長のアナウンスとともに飛行機が動き出し離陸。
そして定刻より3時間2分遅れでハノイ・ノイバイ国際空港に到着しました。
ハノイ到着後の流れ
ハノイ空港到着からまた大変でした。
ベトナムに入国
降機して歩いていると、ベトナム航空の地上スタッフが
・Tokyo
・Nagoya
・Incheon
などと行き先が書かれたボードを持って立っていました。
この時すでに日本に帰りたかったものの次の行き先は韓国・仁川でしたので、Incheonゾーンに並びます。
するとそこには数十名のコリアンおじいちゃん・おばあちゃんが。
日本人は私だけです。
するとそこにベトナム航空のスタッフがやってきて英語で何か話します。
ですが誰も英語がわかりません。
かろうじてその内容がわかった私が驚いた顔をしたら、スタッフがこう言いました。
「あなた通訳して」
と。
「おいおい俺は日本人だから韓国語話せないよ」
と言うと「ノープロブレム!」とのことでした。
その後、スタッフがまた来てこの後の流れを話しました。
・この後一度ベトナムに入国する
・入国後荷物をピックアップしてホテルに向かう
・新しいフライトは翌朝10時半出発
当然私は韓国語はできないので、身振り手振りで伝えます。
そのままイミグレーションに行きます。
が、入国審査で見事に弾かれるコリアンおじいちゃんおばあちゃん。
何事かと思いながら、私も恐る恐るブースに入ると審査官が訝しげに
「Japanese? 」と聞いてきます。
Yesと答えると次は「To Korea?」と聞いてきます。
それにもYesと答えると、バチコんっと勢いよくスタンプが押されました。
韓国からの団体旅行客はビザが必要だった
その後私は荷物受け取りを済ませ、他の韓国人団体客を待ちますが一向に来る気配がありません。
すると、スタッフがやってきて現状の報告をしてくれました。
- 韓国人団体客は往路でベトナムに入国しており、今回の入国にあたってはビザが必要なこと(一度ベトナムを出国した後30日以内に再度入国する際はビザが必要)
- 現在その手続きを行っており、それに時間がかかっていること
- いつ終わるかわからないこと
- とりあえず待機していてくれ
以上のことを伝えられ、とにかく待ちます。
スタッフと談笑したりしながら待つこと1時間、やっとぞろぞろとみなさん集まり出しました。
この時すでに時間は深夜3時を過ぎていました。
ベトナム航空が用意したホテルに到着
空港からベトナム航空が用意したホテルに向かいます。
もちろん車もベトナム航空の手配です。
街並みを見ると朝市のようなものがやっていました。
ホテルに着くとドライバーが朝のピックアップ時間を言います
「ピックアップタイム7AM」
現在3時半、まだチェックインすらしておりません。
もはや空港待機で良かったのではなかろうかとさえ感じますがとりあえず部屋に行きます。
寝ようにも寝れない…
ひとまずWi-Fiがあったので、SNSを更新します。
なんてことをしてたらもう朝ですよ。
韓国にいるはずがベトナムにいることを改めて疑問に感じつつ、また車でノイバイ国際空港に向かうのでした。
仁川へのフライト
ノイバイ空港では、キャンセルになったチケットを持ち仁川行きのフライトのチェックインカウンターに行くと、そのまま新しいフライトのチケットに変更され難なくチェックイン手続きが完了しました。
帰国後の海外旅行保険の手続きについて
帰国後、この遅延の影響でこの後のフライトに変更が出て想定外の出費が発生したため、海外旅行保険を請求することにしました。
ベトナム航空から遅延証明書を取り寄せる
ベトナム航空カスタマーセンターに電話し、遅延証明書の発行を依頼しました。
その数日後メールにて遅延証明書が送られてきました。
今回のトラブルによる海外旅行保険についての詳細はこちらにありますので、合わせてご覧ください。
ベトナム航空乗り継ぎ失敗のまとめ
いかがでしたでしょうか。
日本路線ではなく、海外路線でのこのようなトラブルというのはなかなかダメージは大きいです。
特に旅行に慣れていないと、海外旅行を嫌いになるレベルかもしれません。
海外でこのようなトラブルにあったら必ず冷静に各航空会社の指示に従いましょう。
間違っても大きな声を張り上げたりしてはいけません。
航空会社側はこのようなトラブルには慣れっこですので、必ずや最適な解決策を出してくれます。もう身を委ねちゃいましょう。
そしていつか思い出した時、このようなトラブルがあった旅行ほど楽しかったと言えるようになります。
日本には必ず帰れますので、安心して旅先のトラブルに対処してください。