島国日本に住む日本人にとって陸路での国境越えってほぼ馴染みがないのではないでしょうか。
中には国境マニアなる方々もいるそうで、国境越えを目的に海外旅行に行く人種もいるそうですが…
基本的には国境越えって馴染みがないものです。
事実私も陸路での国境越えの経験はありませんでした。
ですが日本からすぐ近くに国境を越えられる国があるんです。
そう香港と中国(韓国と北朝鮮はちょっと置いておきます)
距離的にも精神的にもハードルが低い「陸路国境越えの登竜門」的な感じではないでしょうか。
今回はそんな国境を徒歩で跨いだ香港・中国旅行について書いていきます。
目次
香港をベースに中国深圳へ
もともと中国に行ってみたかった私。
中国のなかでも特に深圳に行ってみたかったんです。
深圳について調べていると香港と近いことが判明
「香港にも行きたいし一石二鳥やん」
ということで香港に宿泊し、陸路で中国に入国してみます。
深圳は中国のシリコンバレー
そもそも深圳をあまり知らない方もいるかと思いますので、ざっくりと紹介します。
深圳市は中国の経済特区に指定されており、最近話題のファーウェイやZTE・テンセントなど世界的に有名な中国系の通信企業も本社を構え、世界中から優秀な人材が集まる中国屈指の世界都市「深圳」
そんな深圳は政府が主導で新しい事業を立ち上げるためのインフラが整えられ、世界のハイテク製品を生産する工場が数多くあることから「中国のシリコンバレー」と呼ばれたりしています。
また最近話題のドローンでも深圳は世界のトップを走り続けていて、今後さらなる活躍と発展が期待されています。
私自身製造系の職種に就いているため、ずっと深圳は気になっていたのでした。
フライトスケジュール
今回の予約はサプライスから。
成田 15:20→香港 20:00
香港 14:00→成田 19:05
2泊3日でしたので、実質中日しか観光ができないかなり短時間の滞在となります。
最初はこの日程でマカオにも行こうと計画していましたが、さすがに諦めました。
成田空港から香港エクスプレスで
15時発ということで、かなりゆっくりの出発です。
まずは近所の歯医者さんで歯の定期検診を受けました。
何がすごいって午前中は自宅近所の歯医者さんで歯の定期検診を受けてるのに、その日の夜には香港のあの有名なネイザンロードの看板の下で食事してるんだから、文明社会万歳なんですよね。
もう完全に慣れたチェックイン手続きを行い、保安検査場に向かいます。
が、保安検査場に入る数歩手前で気付きました。
Wi-Fi受け取ってないな?
危うく連絡手段なしで海外に行くところでした。
ちなみに今回もイモトのWi-Fiを予約しましたが、他レンタルWi-Fiメーカーも保安検査場を抜けた先(制限エリア内)では受け取れませんので、本当に気をつけてください。
イモトのWi-Fiは中国国内でも、正常通りグーグルマップを利用でき非常に助かりました。
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そんなこんなでバタバタしながらゲート前に到着。
今回の機体はこちら。
香港エクスプレスはキャセイパシフィックの完全子会社のLCCです。
LCCということで当然機内サービスはありませんので、ただただ黙って座席に着き到着を待ちます。
香港国際空港でオクトパスカードを入手
空港に着いてからは流れるように入国審査と荷物の受け取りを済ませます。
制限エリア外に出てからまずは香港ドルに換えます。
1香港ドルが約14円です。
オクトパスカードについて
両替をしたあとはオクトパスカードを作ります。
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オクトパスカードとは日本でいうSuicaみたいなもので、電車やバスはもちろんのことフェリーやファストフード店などとにかくどこでも使えます。
空港到着ロビーで購入することができ、料金は150香港ドル(入金額100香港ドル・デポジット50香港ドル)となっており、足りなければ駅構内にある機械や窓口でチャージすることができます。
また払い戻しもできるため、チャージしすぎた場合も安心です。
オクトパスカードは主要な駅では必ず買えますが、香港国際空港でも購入することができますので、香港に到着して移動する前購入することをお勧めします。
香港国際空港では到着ロビーに丸い大きなカウンターがありますので、そちらに行き150香港ドルを渡しながら「オクトパスワンプリーズ」とか言えば渡してくれます。
今回のホテルは香港のコスパ抜群ホテル
香港に到着しホテルがある尖沙咀に着いたのはもう夜の10時近くでした。
夜遅いこともあり、サクサクとチェックイン手続きを進めます。
今回予約したホテルは香港中心地「尖沙咀エリア」にあるシーホテル(Xi HOTEL)
もちろんエクスペディアからです。
香港は世界で一番地価が高い(日本で最も高いのは銀座ですが、香港はその倍以上の価格)だけあって、宿泊代が本当に半端じゃない価格になるんですよね。
もちろん安いホテルもありますが、窓無しだったり雑居ビルの中にあったりとあまり泊まりたくなるようなホテルではありません。
ですが、今回選んだシーホテルはそんな香港の中でもリーズナブルに高クオリティなホテルでした。
ちなみに料金は2泊3日で25000円でした。
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部屋は清潔で広々としており、必要なアメニティは全て揃っています。
この雰囲気でこの価格は香港ではあまり見つけられないのではないでしょうか。
また立地も抜群で、MRTレッドラインの尖沙咀駅から徒歩5分ほど。
近くにはK11という、大型ショッピングモールがあるため買い物や食事などには一切困りません。
ホテルの周囲は日本食レストランがとにかく多く、ほぼ日本食レストランと言っても過言ではないレベルです。
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日本でも沢山のお店がある豚骨ラーメンの有名店「一蘭」もありました。
ちなみに大行列をなしていました。
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またこんな焼き鳥屋さんも。
香港から陸路で深圳へ
翌日朝から行動開始です。
深圳へは今回のようにMRTで国境付近まで行く方法のほか、フェリーやバスで行くこともできます。
また国境のイミグレーションは今回使った羅湖(6:30〜24:00)のほか福田口(6:30〜22:30)など、計8つのイミグレーションがあります。
各々開いている時間が違いますので、注意してください。
初めての国境越え
朝から行動開始し、羅湖イミグレーションに向かいます。
MRT東鉄線 羅湖行きに乗車します。
約1時間半、料金は約600円で行くことができます。
羅湖の場合、到着したらそのまま出国審査場に行くことになります。
それ以外の選択肢はありませんので、人の波について行けば自ずと香港出国審査場につきます。
出国審査を終えると、次は中国の入国審査です。
なんだかもうすでに雰囲気が変わってきてます。
入国審査前に入国カードを書きますのでボールペンを持っていきましょう。
すんなり入国審査を終え、緩めのセキュリティチェックを終えるとついに中国に上陸です。
深圳の街並み
まずは香港ドルを少しだけ中国人民元に換えます。
国境付近に沢山両替所があるので、好きなところで両替しましょう。
もう完全に香港とは全く違う雰囲気です。
なんだか緊張感が出てきました。
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ここが中国側から見た羅湖イミグレーション。
立派な建物です。
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左をみると、中々に中国らしいスローガンのようなものが書かれた建物があります。
数分前まで香港にいたのに、急にアウェイにきたような感覚さえします。
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深圳駅も立派です。
何もかも規模がでかい。
歩いて東門歩行街に行ってみました。
ここは深圳で最も活気のある繁華街らしく、実際に行くと本当に沢山の人でにぎわっていました。
![](https://weekendtrip-gk.com/wp-content/uploads/2019/10/hongkong-shenzhen-10.jpg)
ケンタッキーが中国風の外観です。
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マクドナルドまで中国風。
かなりカッコよく見えます。
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歩いていたら、こんなビルを発見しました。
廃墟なのか作りかけなのか一体なんなのか全くわかりませんが、かなり異様な雰囲気のビルでした。
この奥に見えるのは金メッキが施されたビルで、近くで見たらピカピカでした。
とこんな感じで、なんとこの他の深圳の写真が消えていました…
偽物ばかりの品物が並ぶ大きなショッピングモールや、沢山の人で賑わう街の写真を沢山撮ったのに…
香港・深圳での食事
大体どこの国に行っても食事は外れないのですが、今回の旅行では下調べが足りなかったのかちょっといい思い出がありません。
実際は沢山の美味しいお店があると思うので、また香港はリベンジしたいと思います。
※2019年8月に再訪する予定でしたが、逃亡犯条例の一連のデモにより渡航を断念しました。1日でも早く香港が以前の状態に戻ることを願っています。
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まずはおかゆです。
お粥でした。
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もちろん深圳でも食事しました。
柔らかそうな肉が魅力的に見えたこれを注文しました。
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メニューの写真とは大幅に違いますが色合いは大体同じなので許容範囲です。
一口食べて驚愕しました。
察してください。
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他にも食事しましたが、全然口に合いません。
びびった私はホテル近くにあったつけ麺に逃げました。
美味しい…
涙が出てきます。
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お昼ご飯にK11で日本直送の鉄火巻きを食べました。
脂のり抜群のマグロ、本当に美味しかったです。
さすが店長特別推薦品
香港空港から帰国
帰国便は14時発でしたので、昼前に空港に行き散策しました。
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関空に雰囲気が似ています。
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面白そうな場所を発見しました。
中に入ってみると旅客機の歴史や、旅客機の構造などの解説などがありました。
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これは初期の旅客機の客室だそう。
この雰囲気は確実にやばいです。
窓近くに飾られた花さえ怖く感じてきます。
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そんなこんなで、香港で最後の食事はバーガーキングで終わりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
写真が消え去っていたおかげで内容がかなり薄くなってしまいましたが、今回の旅行で初めて歩いて国境を越え、数分前とはガラッと雰囲気が変わったことにすごく新鮮な感覚を感じました。
日本では絶対に体験することができないことなので、余計にワクワクしました。
今後も徒歩での国境越えにチャレンジしたいとさえ思えてきます。
ですが、今回のように平和な国境もあれば世界には危険な国境というのも数多くあります。
またイミグレーションスタッフの汚職などにより賄賂などを要求されたりするような場所もありますので、世界の国境を歩く際は細心の注意を払って行動してください。