アジア

コロナ禍週末台湾旅行記【入国編】

3年3ヶ月ぶり7回目の台湾旅行はこのツイートから始まった。

このツイートの2時間後には台湾への航空券を発券し、更に4日後にはLCCにぎゅうぎゅうに押し込まれ台湾の地を徘徊していた、今回はそういう旅行記である。

長編(台湾入国編・花蓮滞在編・羅東&台北滞在編・台湾出国編の四部作)なることが予想されるので、ぜひお手隙の間に暇つぶし程度に読んでいただけたら幸いである。

ちなみにこの旅行記に有益な情報はほとんどない。

ただただ三十路既婚社畜リーマン3年ぶりの台湾一人旅の予約から帰宅までの事を、ダラダラと綴っていくだけなので、その辺りだけご承知おきいただけたら幸いである。

 

3泊6日のはずが前日に急遽1泊4日に旅程変更

冒頭のツイートをした直後最新の台湾入国情報を調べてみた。

すると、7日間の自主防疫期間(自主防疫規範については台湾観光局ホームページを参照)があるものの旅行をするに当たって特に障壁にならない事がわかった。

これは行くしかない、ずっと行きたかった東部の街 花蓮に行こう。

早速スカイスキャナーを開き、東京から台北へのフライトを検索する。

日程は諸般の事情から急遽ではあるが今週末、有給などを合わせて木曜日辺りに出発し週明け辺りに帰国するものとした。

コロナ前と比較し運賃は上がっているものの、それでも台湾熱を冷ますほどの価格ではない。

安い順で探していくと3番目にピーチアビエーションのいい感じのフライトが出てきた。

10月27日(木) 22:20成田発→10月28日(金) 1:15台北着

11月1日(火) 2:35台北発→11月1日(火) 6:40成田着

台北到着日と台北最終日をフルで使える、LCCならではのフライトスケジュールで3泊6日の旅程、完璧である。

迷う事なく航空券の予約を完了、宿は後ほど決めることとしまずは海外旅行保険とSIMカードの手配を流れるように完了する。

そして荷物をパパッとまとめ、冒頭のツイートから4時間後にはほぼ全ての準備が整っていた。

が!!!!!

旅というものはうまくいかないものである。

出発前日の26日、南シナ海辺りに台風22号になるであろうという台風のたまごが発生したという情報が出てきた。

台風22号になった後の進路は日本上陸こそしないものの、31日頃台湾に直撃する予想となっていた。

このままいけば100%日本に帰られなくなる……

かといって旅程を延期・延長する事は諸般の事情によりできない。

選択肢はただ一つ、旅程を短縮し台風上陸前に帰国するしかない。

そうと決まればさっさと変更した方がいい事を知っているので、即座に検索し直し帰国便の変更を行う。

10月27日(木) 22:20成田発→10月28日(金) 1:15台北着

10月30日(日) 2:25台北発→10月30日(日) 6:50成田着

空席状況などを加味した結果、1泊4日超絶弾丸寝不足確定旅程がこうして爆誕したのだった。

人のいない夜の成田空港を彷徨う

出発前夜のフライト変更により旅程の全てをリスケしたものの、結局何も定まらぬまま帰宅ラッシュで混み合う京成線に乗り込み成田空港へと向かう。

電車内はポツポツとスーツケースを抱える旅行者がいて、海外旅行が戻ってきたことを感じる。

 

とはいえ、成田空港第一ターミナル駅の人出はほとんどない。

警戒警備中の警察官も空(くう)を眺めている。

 

時刻は19時50分、出発まで2時間と30分だがピーチチェックインカウンターは手続きを開始していた。

とはいえまだ人もまばらで、チェックイン自体は10分かからず終了。

想像の100倍スムーズで呆気に取られるレベルであった。

 

荷物を預け身軽になったところで保安検査へと向かう。

やはり人気が全然ないが、どうやらこの時間は私が搭乗する台湾行きのピーチとアムステルダム行きのKLMしか出発しないようだった。

 

出国審査を抜けたがやはり人が全くいない。

これだけ広いのにここまで人がいないと、些か怖くなってくる。

 

少しの望みを持ってラウンジへ向かってみるが、当然営業しておらず……

ラウンジ以外のどの店も営業しておらず、もはや行き場を失った私はうろうろと空港内を徘徊した挙句、適当なベンチに座り時間を潰すことしかできなかったのだった。

 

空飛ぶ深夜バスこと深夜発LCCに搭乗

搭乗開始の30分前、28Aゲートへ向かう。

ここはバスで飛行機まで行きフラップで搭乗する沖留め専用のゲート。

深夜発で沖留めとはLCCらしさのハッピーセットである。

 

搭乗が開始されバスに乗り込む。

 

誘導灯がキラキラと光る滑走路を眺めつつ揺られること数分、搭乗機に到着。

ケロシンの香りと肌寒い風に包まれながら搭乗する。

 

コロナ禍でも国内線は利用していたが、国際線ピーチは久しぶりである。

ピーチで台湾はもちろん那覇からバンコクにも行った。

もはやJALやANAよりも乗っているピーチは私からしたら、ピーチこそがフラッグシップキャリアでさえある。

 

さて、座席はこんな感じ。

膝が前席にくっつくし、モニターもないし、機内食もドリンクサービスも当然ないし、リクライニングもしない。

これこそが圧倒的な安さを実現している所以である。

しかし、シートベルトはあるし窓もあるしトイレもあるので安心してほしい。

快適さは大手には劣るが安全性には何の問題もない。

フライト時間だって3時間程度「高速バスでちょっと遠くに」気分で乗っていれば台湾に着くのだ。

だが、このサービスに納得いかない方は絶対に利用しない方がいい。

グランドスタッフさんや乗務員さん、他の乗客に迷惑をかける可能性があるからだ。

 

深夜1時過ぎの台湾に到着そして抗原検査

とまぁそんな感じで機内では特に何も起きぬまま、予定より少し早めに台北・桃園国際空港第一ターミナルに到着した。

 

3年ぶりの台湾、匂いも空気も何も変わっていない。

 

しかし、入国審査までの道中7日間自主防疫規範の説明ボードが多く置いてあった。

各国の言語で説明がされるので、読んでおくことをお勧めする。

 

降機から歩くこと2分程度で抗原検査キットの配布エリアが見えてきた。

ここで流れ作業のように抗原検査キットを渡されるが、特に説明はない。

 

抗原検査キットを持って入国審査へ向かう。

 

懐かしい……

これを見るとまるで実家に帰ってきたかのような感覚に包まれ「ただいま」と呟いてしまう。

深夜だったこともあり入国者は少なく、入国審査自体は一瞬で終わった。

 

入国審査後少々待って荷物を受け取ったが、荷物受取所の検疫カウンター通過直後にある両替所が開いていた。

ここが開いているならば他も開いているだろうとたかを括ってスルーしたところ、他の両替所は全て閉まっていた。

しかし、時すでに遅し。

唯一開いていた両替所は制限エリア内のため引き返すことはできないので、台湾元を手に入れるのは朝までおあずけとなったのだった。

深夜に到着しタクシーなどで移動する予定の方は検疫カウンター通過直後にある両替所で両替することをおすすめする。

 

到着早々空港トイレ内で抗原検査を行う。

鼻の中に綿棒を突っ込んでぐりぐりしそれを検査液につけるタイプの物で、検査自体は非常に簡単で15分経たぬ内に結果が出た。

これで無事台湾旅行を遂行できる事が決まったので、足早に″いつもの場所″に向かう。

 

深夜に到着するといつもここに来てうだうだし、朝まで過ごすのがルーティン。

人も少ないし、お店も閉まっているし、トイレも近いし、寝転がれるしで桃園空港野宿で最もおすすめできるスポットである。

先客も多くいたが、無事ベストスポットを陣取る事ができ荷物を整え落ち着く。

 

パソコンを開きAmazonプライムに保存した映画を観たり、旅程を考えたりしてバスが動き出す6時ごろまで過ごす。

3年ぶりの台湾ではあるものの、至っていつも通りの旅行である。

同じ国を何度も旅行することを理解できないという方も多いが、異国の地にいつも通りがあるのは不思議ではあるが幸せなことだと思う。

 

そんなこんなでこの場で旅程を決めた。

朝一バスで羅東へ→羅東から電車で花蓮へ→翌日朝花蓮から電車で羅東へ→羅東から台北へ→台北からメトロで桃園空港へ

大体こんな感じの台湾旅行とすることにし、無理そうだったらその場でまた決めることにした。

滞在がたった2日になってしまい残念ではあるが、目一杯台湾を満喫できるよう考えていたらバスが動き出す時間になっていた。

 

コロナ禍週末台湾旅行記【花蓮滞在編】へ続く……

 

 

ちなみに自主防疫期間中の空港滞在や無料シャワーについては以下記事にまとめているので、気になる方は読んでいただけたら幸いである。