2022年7月現在海外から日本に入国する場合、出国72時間前に受けたPCR検査の陰性証明書の提出が必要です。
証明書の記載内容や検査方法・検体採取方法は厳格に定められており、記載漏れや検査方法の不備等があると受け付けてもらえず日本への入国はできなくなります。
そんな大事な検査を異国の地で受けることに不安を持っている方も多くいると思いますし、私自身も旅行前から不安で不安で仕方なく、検査直前の旅行中も正直気が気ではありませんでした(笑)
- PCR検査どんな感じなんだろう…
- もし陽性が出たらどうしよう…
- 必要な物ってなんだろう…
- 検査当日の流れが知りたい…
などなど、せっかくの楽しみな海外旅行にあたってそんな不安や恐怖を少しでも軽減できるよう、今回は実際に私が2022年7月にタイ・プーケットのパトンエリアへ旅行をした際の現地でのPCR検査当日の流れや、万が一陽性が出た時のためにした準備についてご紹介していきます。
プーケット以外の旅行先や時期が違くても大まかな検査の流れや、陽性発覚時用の備えはある程度の参考にはなると思いますのでぜひ読んでいただけたら幸いです。
また、渡航する際は必ず厚生労働省水際対策ページをご覧の上、最新の情報をご自身で確認するようにしてください。
ではいきましょう!!
目次
パトンビーチ沿いのTHE TOURIST CLINICで検査
今回私がPCR検査を受けたのは、パトンビーチ沿いバングラ通りから10分ほど歩いたところにある「THE TOURIST CLINIC」という場所。
THE TOURIST CLINICは日本フォーマットに対応しており、午前中の検査であれば当日中の検査結果通知が可能。もちろん検査方法と検体採取方法は日本政府が指定するものなので安心して受けることができます。
また、事前予約も可能なので当日焦りたくない方は予約してから行くと安心です。
私は現地旅行代理店のPhuket Gold Travelさんに予約手配をお願いしました(詳細は以下記事リンクから確認してください)
料金は2790バーツ(約10,540円)と高めですが、パトン内にありアクセスも良く確実に日本政府フォーマットに対応している事から妥当だと考えここを選びました。
支払いは現地にてクレジットカードもしくは現金で行います。
PCR検査の事前予約についてはこちらをご覧ください!!
検査と手続きは7分で終了、結果は7時間後に通知
さて肝心の検査ですが、クリニックに入ってから出るまで7分と、あっという間に完了しました。
クリニックに入ってからの流れは以下のようになります。
- 受付でパスポートを見せ予約があることを伝える
- 支払い
- 自身のメールアドレスをクリニックのスマホに自分で打ち込む
- クリニックよりテストメールが届くのを確認する
- 念のため日本政府フォーマットであるかスタッフに確認
- 検査(喉と両鼻の奥に綿棒を突っ込まれます)
- 通知は紙とメールどちらがいいか聞かれる
- 終わり
といった感じ。どうですか?なんかものすごく簡単に感じませんか?
そうなんです、実際拍子抜けするほどに簡単でした。
そして、結果通知は私の場合午前9:00に受検し15時57分に結果受取りと約7時間程度で出国前PCR検査の全ての手続きは完了しました。
結果はPDFもしくは紙で受け取り可能
結果はEメールにてPDFファイルで送られてきますが、希望があれば紙でもらうこともできます。
私の場合PDFと紙(コピーしたもの)の両方をもらいました、
紙の証明書が必要な場合はメールで結果通知が届き次第、再度クリニックに出向き受け取りましょう。
私の場合今回の旅行はシンガポール航空で予約しましたが、プーケット国際空港のシンガポール航空チェックインカウンターでは紙ではなくPDFファイルのものをオリジナルとして確認されました。
この辺りは航空会社やチェックインカウンター係員の判断でもあるので、両方もらっておけば間違いはありません。
結果を受け取ったら必ず内容を確認する
検査結果は3種類のフォーマットで送られてきますが、最も大事なのは当然日本政府指定フォーマットになります。
記事冒頭でも述べた通りもし記載漏れや記載ミスがあると、MySOSアプリにアップロードした時点で審査差戻しとなり、再度修正された証明書をアップロードしなければなりません。
時間に余裕があれば対応できますが出発直前でミスが発覚しては大変です。
それを防ぐためにも検査結果を受け取ったら必ず記載内容の確認を行なってください。
私はそれを怠り記載漏れを見逃したままMySOSアプリにアップロードし、審査差戻しを受けました。
ええ、体験談からくる言葉です…
日本ではまず起きないようなトラブルが起きるのが海外というものです、何事も1に確認2に確認で行動していきましょう。
MySOSアプリで審査差戻しを受けた話はこちらをご覧ください!!
もし陽性だったら??準備は何をしたらいい??
「もし陽性だったら」これはPCR検査を受ける以上しっかりと考えなければならない部分であり、特に私含む一般的な会社員が短期間で海外旅行をするのであれば、より現実的に見つめ合わなければならず、場合によっては旅行自体を見送る必要性もあるかもしれません。
しかし、そんなリスクを背負ってでも行きたい場合(私のように)どのように万が一の事態に備えたらいいのでしょうか。
極度の心配性の私が陽性時を想定して行なった備えと、陽性時のシミュレーション内容をご紹介していきます。
まず渡航前にした準備確認は以下の通りです。
- コロナ対応旅行保険の加入と緊急連絡先の確認
- 生命保険の保険適用範囲の確認と緊急連絡先の確認
- 海外渡航時コロナ罹患による会社の対応確認
- 現地電話番号が付与されるSIMカードの購入
- 現地日本大使館の連絡先の確認
となっており、海外旅行保険に関してはLINEで連絡が完結する会社(私の場合毎回旅行時は損保ジャパンの新・海外旅行保険offで契約しています)もあるため問題ありませんが、万が一現地日本大使館等に連絡するとなると電話の必要が出てくるため念の為現地電話番号が付与され、タイ国内であれば100分通話無料のSIMカードを用意しました。
次に上記準備から導き出した陽性時のシミュレーションは以下の通りです。
陽性発覚→旅行保険緊急連絡先に連絡→生命保険緊急連絡先に連絡→旅行保険会社に指定された病院へ(保険会社によってはキャッシュレスメディカル適用で現地支払いは無し)→医師に診断書や保険金給付用診断書等を出してもらう→隔離先(ホテル等)の手配→隔離→陰性になるまで待機
ざっくりとこんな流れです。もちろん保険会社や現地の状況により変わるので、あくまでも参考程度にお考えください。
そして、ここで問題になるのが本人の体調が回復してもPCR検査で陽性が出続けてしまう、偽陽性の存在。
偽陽性:わずかなウイルスでも検知してしまう
PCR検査で偽陽性が出てしまうのは、検体のなかにコロナがわずかでも含まれていると、検査機器が陽性と判定してしまうからです。
わずかな数のコロナで陽性と判定することはよいことのように思えるかもしれませんが、そうではありません。例えば、1個のコロナが体内に入っただけなら、「コロナに感染した」とはいいません。感染症には、何個のウイルスが体内に入ったら感染したとみなす「最小発症菌数」という考え方があります。
体内のコロナの数が最小発症菌数以下なら感染したことにならないので、その状態で陽性と出ればそれは偽陽性となります。PCR検査では、検体のなかのコロナを増殖させてから測定するので、偽陽性が出る可能性は十分あります。
ヒロオカクリニックホームページより引用
この偽陽性がまた厄介で、これが長く続いてしまうとその分帰国がどんどん伸びていきます。
この事態が起きた場合に備えて日本国内での仕事や家庭に悪影響を及ぼさないようにしておくことが大事になりますので、それが難しい場合は旅行自体を延期するか中止した方が良いでしょう。
ちなみに回復証明書を発行してもらえば、陽性が続いても帰国できるという″噂″もありますが、非公式情報であるためここでは取り扱いません。もし気になる方はTwitterなどで調べると出てきますので、そちらを見てみてください。
パトンエリアPCR検査のまとめ
プーケット・パトンエリアでのPCR検査体験記と陽性時への備えについて書きました。
現地でのPCR検査は現状海外旅行をするにあたって大きな障壁となっており、不安を抱える方も多いと思いますが、実際に受けてみると呆気ないほどに簡単な手続きに驚きます。
また、万が一の陽性時もしっかりと保険に加入しシミュレーションしておけば、金銭的にも気持ち的にも余裕が生まれ冷静に対処ができるはずです。
恐れ過ぎず、かといって気を抜かず準備対策すれば、コロナ禍プーケット旅行も充分楽しめますので、ぜひ悩んでいる方はまず情報収集からでも始めてみてはいかがでしょうか。