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コロナ禍プーケット旅行記【タイ出国編】

三十路既婚社畜リーマンが2年5ヶ月ぶりに海外一人旅をした事をダラダラと綴っていく、有益な情報など微塵もないコロナ禍プーケット4泊7日旅行記3部作の3作目【タイ出国編】

ここではプーケット空港から帰宅までの事を書いていこうと思う。

 

日本出国からプーケットのホテルへチェックインまでを書いた1作目【タイ入国編】と、プーケットでの滞在をまとめた2作目の【滞在編】は以下になるので、まだ読んでいない方はこちらから読んでいただきたい。

コロナ禍プーケット旅行記【タイ入国編】

コロナ禍プーケット旅行記【滞在編】

どれもかなり長編なのでお手隙の間に暇つぶし程度に読んでいただけたら幸いである。

 

また旅行前の予約・準備に関する記事や、出発直前に思う事などを書いた記事もあるので、興味のある方はぜひぜひ。

緊張感のあるチェックインを通過しラウンジへ

大好きなパトンビーチを出て1時間ちょっとで到着したプーケット国際空港。

以前までは出発ターミナルに入る前に荷物検査があった気がしたが、どうやら廃止されたようで他の空港と同じように入ることができた。

プーケット空港の国際線出発ターミナルは非常にシンプル、率直に言うと何もない。

 

何もなくとも結構な便数の国際線が来るプーケット空港はいつ来ても混んでいる。

しかし私の場合、いつも搭乗前に常夏のリゾートスタイルから帰国スタイルに変身&荷物整理をしたいので人があまりいないところを好む。

そんな私がいつも来るのはチェックインカウンターがある階の上にある人気のないエリア。

トイレもあるし、いつ行っても人のいないベンチもあるしでかなりのお気に入りポイントである。

 

一通り搭乗準備を整え、チェックインカウンターへ。

日本入国にあたり必要な陰性証明書やワクチン接種証明をカウンタースタッフに提示する。

なぜか納得がいかない表情のスタッフが、同僚を呼んで私の陰性証明書を見ながら何かを話している。

「これがオリジナルか?」と私に聞くスタッフ、しどろもどろ「いえす」などと答える私。

この人が「ダメや」と言えば私の帰国は間違いなく延期される。

それだけは避けたいととにかく見守ること約10分、どうにかプーケット発シンガポール経由成田行きのチケットが渡された。

何が引っ掛かっていたのかはわからないが、一安心である。

コロナ禍海外旅行は本当に最後の最後まで決して油断できない。

 

保安検査と出国審査を通過し出国エリアへ。

出国エリアもシンプルである。

そんなシンプルな出国エリアを駆け抜けラウンジへ向かう。

国際線ターミナルにはプライオリティパスで入ることのできるラウンジが2件あるが、1件は営業を中止していたため、この日はThe Coral Executive Loungeに来た。

ラウンジ内は空いておりかなり快適。

しかしプーケット空港にあるプライオリティパスラウンジにはシャワーがないため、その辺りは少々残念である。

The Coral Executive Loungeの詳細は以下記事にまとめたので、気になる方は是非覗いてみてほしい。

 

ラウンジを出て搭乗ゲートへ向かう。

プーケットからシンガポールへのフライトは満席。

多くの人が日焼けして真っ赤な顔をしている。

飛行機が動き出し、窓の外に目をやると美しい夕焼けが出そうな空をしていた。

今回のプーケットではアンダマン海に沈む圧巻の夕陽を見ることができなかったのが唯一の心残りだったので、猛烈に後ろ髪が引かれつつも飛行機に乗れて安心しているという、不思議な気持ちでプーケットから離陸した。

 

離陸し数分、機内がオレンジ色に照らされた。

美しい…

プーケットでは見ることのできなかった夕陽だったが、ギリギリ帰りの便で見ることができた。

「次こそはパトンビーチで」と思いながらも、少しの心残りが払拭され嬉しかった。

 

機内食はこちら、ペンネだったと思う。

隣の少年が機内モニターでコメディを見て終始爆笑していたフライトもあっという間に終わり、シンガポール・チャンギ国際空港に到着した。

チャンギ国際空港で絶品カレーにがっつく

行きは15時間ほど空港に滞在したが、帰りは3時間。

短くはないが、15時間と比較するとものすごく短く感じてしまう。

 

パトンビーチの潮風にさらされ身体中ベトベトの私は1秒でも早くシャワーを浴びたく、降機した瞬間できる限りの早足でラウンジへと向かう。

 

足早に移動しつつフライトボードの確認は怠らない。

わかりやすく漢字で書いてあり一瞬で目に入ってくる東京成田の文字。

帰国が刻一刻と近付いてきているのを感じつつも「成田は東京じゃないんだよな」と千葉県民としての誇りを失わない。

 

Marhaba Loungeに到着。

 

受付を済ましそのままシャワールームへ向かう。

なんて快適空間…

今回宿泊した宿の水量チョロチョロシャワーとは別物である。

あらかじめ機内持ち込み荷物に忍ばせておいたシャワーセットを使って、すっきりさっぱりとする。

どうでもいい情報ではあるが、私は旅行中シャンプーもボディソープも洗顔料もボディタオルも全て普段使っているものでないと落ち着かないタイプなので、シャワー終わりはいつも自宅での風呂上がりと同じ状態になっている。

 

まぁそんなこんなで、空いているラウンジ内の一角に腰を下ろし食事を見に行く。

 

今回チョイスしたのはこいつら。

このチキンカレーがとにかく美味かった。私自身カレーが大好きで色々食べてきたが、このカレーは一際輝くレベルで美味い。

止まらない食欲におかわりを繰り返し、お上品なラウンジ内でまるで二郎系ラーメンを食ったかと思うほどに満腹になってしまった。

 

がらんとしたラウンジ内で一人ボーッとしていると、隣の座席に日本人カップルが来た。

なぜだ、なぜこんなにも広く空いているのに隣に来るのだ。

居心地悪くいると、またさらに私の前に日本人サラリーマンたちが来た。

なぜ…

このままだと前後左右を日本人客に挟まれ、オセロのようにひっくり返されてしまいそうだったので移動した(意味不明)

海外に行くと思うのだが、日本人は日本人らしき人の周辺に集まる傾向がある気がする。

特に空港なんかではその傾向が強まる。

みんな飛行機に乗るタイミングをはかりあっているのだろうか。

 

ちなみにチャンギ国際空港ラウンジに関しては以下記事に詳しく書いているので、ぜひ読んでいただいたい。

2年5ヶ月ぶりに空の上で爆睡

遂に搭乗の時間。

成田行きの搭乗ゲートの周辺には日本人が集まり、旅の終わりを感じる。

搭乗直前コロナ前にはなかった書類を渡される。

さすが紙が好きな国こと日本、なかなか仰々しい。

税関申告書を書こうと思いきやボールペンがない事に気付き、脳の片隅にあった「税関申告はアプリでできるようになった」という情報を頼りに税関申告アプリを見つけ出し、急遽インストールし手続きを終える。

これで日本入国に際し、手書きの書類というのは一切なくすことができた。

 

搭乗すると機内は空席が目立った。

隣席に人が来ないことを願いながらドアクローズを待つ。

 

勝った…

エコノミーファーストクラスの完成である。

快適なフライトを確信していると、最新鋭の旅客機であるB787がゆっくりと動きだし滑走路へと向かう。

しなやかな翼をしならせ勢いよく飛び立つと、眼下にシンガポールの街並みが広がる。

バイバイシンガポール、バイバイ大好きな海外一人旅、またいつか。

まだまだ旅を続けたいが、帰宅して妻の手料理も食べたい。

結婚してから初めての一人旅は、少しのホームシックと隣り合わせであったなと思う。

そんな事を考えていたらあまりにも快適なエコノミーファーストクラスに撃沈されていたようで、起きたらもう外は明るくなっていた。

しまった、もっと国際線を満喫しておけばよかった…

B787型機の電子シェードから見る青みがかった景色の美しさに見惚れていたら、機内食の香りが機内を包む。

 

ジャパニーズなんちゃららである。

結局今回の旅行中に4食出た機内食の全てを寝不足やらなんやらで忘れていた。

しかし、どれも美味しく今回の機内食もパンにバターをべったり塗って食べるのは機内食らしくて大好きだ。

そんな最後の機内食を満喫し、国際線を噛み締めているとあっという間に着陸に向け降下が始まった。

 

眼下に広がる我が地元千葉県。

少々の不安を抱えていた2年5ヶ月ぶりのコロナ禍海外一人旅だったため、千葉が見えた時は正直ホッとした。

コロナ禍前の一人旅からの帰国とはまた違った気持ちで無事成田国際空港に到着した。

 

外を眺めているとホヌ達が仲良く並んでいた。

国内航空会社では初のA380を投入し、ホノルル路線専用機として満を持して登場した初号機は初フライトからすぐにコロナ禍へと突入し、一時期は空港の片隅で留め置かれていたりして「可愛らしいルックスのわりにこの子達も苦労しているよな」などと考えていたら、降機となった。

日本帰国直後に日本を感じる

コロナ禍海外旅行初期組のツイートなどを見ていると、日本入国時の手続きがとにかく煩わしいというような内容が多かったので、心して臨んだが意外にも簡単に終わった。

といってもコロナ禍前と同様かと言ったらそうでもなく、 日本上陸と同時に日本企業らしさを存分に感じることのできるものだった。

 

まず降機をしたらターミナル内を案内に従って進むわけだが、道中とにかく係員さんが多い。

2m間隔くらいで係員さんは立っており、全員がMySOS画面を表示させるよう入国者へ伝えている。

「係員さんこんなに必要なのかな」と感じたが、何を準備したらいいのかわからない人からしたら安心できる状況ではあると思うし、私自身も特に何も迷うことなく進むことができたのでこれはこれでいいのだろう。

 

ぐいぐい進んでいくと受付のような所でMySOS画面を確認してもらいこのような紙をもらう。

 

そしてターミナル内をぐるぐる回り1回目にもらった紙を見せると、次はこのような青紙を渡され入国審査へと向かう。

確認もらったりそのためにぐるぐる歩き回ったりというここまでの流れは、日本企業の業務を思わせるものであったが、これ以降全てがスムーズに進むのでかなりの時間短縮となった。

入国審査は無人ゲートでスムーズ

荷物受け取りも荷物は既に流れておりスムーズ

税関もあらかじめアプリから申請しておいたためスムーズ

といった感じで入国審査以降は一瞬で終わった。

時系列で揃えると以下のようになる

7:55 着陸

8:13 降機

8:33 入国審査通過

8:35 荷物受け取り

8:36 税関通過・制限エリア外へ

どうだろうか、意外と早く感じるのではないだろうか。

特に入国審査から税関通過が圧倒的な早さであった。

とはいえこの辺りは入国者数などによっても変わってくると思うので、参考程度に考えてほしい。

 

とまぁそんなこんなで久しぶりにマリオ達に迎え入れてもらい無事帰国した。

ここまで来るともはや1秒でも早く帰宅したくなるのが常。

颯爽と電車に乗り込み自宅へと向かう。

たった数日ぶりではあるが日本の電車内はとにかく静かに感じて、喋ったら怒鳴られてしまうのではないだろうかとさえ思わせる雰囲気が漂っていた。

 

そして数日ぶりの自宅、いつものソファの圧倒的なまでの快適さに身動きが取れなくなりつつも荷解きをする。

プーケットでもらったチラシやレシートが愛おしくニヤニヤしてしまう。

 

サンダルについたパトンビーチの砂と少しの湿り気が、つい数時間前まで自分がプーケットにいたことを証明してくれている気がして綺麗に落とせぬままベランダに干す。

 

一通り片付けを終え、共に旅した相棒を定位置に戻して2年5ヶ月ぶりの海外一人旅は幕を閉じた。

コロナ禍海外旅行で感じたこと

2年5ヶ月ぶりの海外一人旅、それも感染症が蔓延しているタイミングの海外旅行で何を感じただろうかと考えると、特別に何かを感じることはなかった。

ビーチで寝転んでいる時考えていたのは「なぜ鳩は歩く時首を前後に振りながら歩くのだろう」とかそんなようなことばかりで、特段いつもと変わらぬ一人旅だったと思う。

大好きなプーケット・パトンも変わらず世界中から人々が集い、一日中トゥクトゥクが走り回り、マッサージの勧誘は止まらず、夜になるとバングラ通りはどんちゃん騒ぎ。強いて言えば、ビーチのお土産やマッサージの営業さん達の売り込みの押しがほんのりと強くなっていたところはコロナ前と比較したら変わっていた点かもしれない。

もちろん2年5ヶ月ぶりに航空券を予約した瞬間からスーツケースを定位置に戻すまでの間に起こる全ての出来事に感激していたし、とにかく旅が好きだと終始感じていた。

しかし、結局のところ旅というのはいつも変わらず自分を受け入れてくれるし、変わらぬ自分を受け入れる場なのだと思う。いつだって旅は楽しさと少しの不安でできている。今回もまさにその通りに旅を終わることができて幸せだった。

 

ここまで全てのプーケット旅行記を読んでくださった方、長い旅行記にお付き合いいただき本当にありがとうございました。

次の旅の予定はたっていないが、きっとサウジアラビアかインド、もしくは解禁されていれば台湾辺りに行くだろう。

またその日に旅行記を書けるのを楽しみにプーケット旅行記を終わりにしようと思う。