ただただ三十路既婚社畜リーマンが2年5ヶ月ぶりに海外一人旅をした事をダラダラと綴っていくコロナ禍プーケット4泊7日旅行記3部作の2作目【滞在編】である。
ここではプーケットでの滞在中の事を書いていこうと思う。
日本出国からプーケットのホテルへチェックインまでを書いた1作目【タイ入国編】は以下になるので、まだ読んでいない方はこちらから読んでいただきたい。
ちなみにこの旅行記に有益な情報など微塵もない。
かつ、とてつもなく長く(1万字以上)、そして大量の写真があり(100枚以上)、ただただプーケットを歩いた事しか書いていないので、お手隙の間に暇つぶし程度に読むか、写真だけでもチラ見していただけたら幸いである。
また旅行前の予約・準備に関する記事や、出発直前に思う事などを書いた記事もあるので、興味のある方はぜひぜひ。
目次
滞在1日目:到着、そして街へ
ホテルの部屋に荷物をぶん投げ、早速パトンの街へと繰り出す。
時刻は19時半、排気ガスの匂いや炭火焼きの匂い、そして海の匂い、あらゆる匂いが混じった懐かしい匂いに包まれながらパトンビーチ沿いを歩く。
すれ違うのはタイ人の方か、バカンスで来た私と同じ外国人だけ。
紛いなく異国の街に来たのだ。
パトンビーチのメインストリートであるバングラ通りに着いた。
ここには世界中から人々が集まり、朝方まで飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎをする。
とはいえ私は酒も飲まなければタバコも吸わず、もちろん大麻だってしない。
いかがわしいマッサージにも興味もない。
ただただこの街に漂っているのが好きなのだ。
と、思いきやいつもとは打って変わって静かなバングラ通り。
どうやらこの日は禁酒日だったようで大型店舗は休業していた。
来ないうちにこのような新たな店舗が増えていた。
日本だったらとんでもないことだが、ここはタイである全く問題はないのだろう。
そしていつもの所に来た、バングラ通りから少し入った小道にあるここは、バングラ通りで働く現地の方も多く来るレストランで、何を食べても美味しく私が大好きな場所だ。
そんないつもの所で、いつもと同じ空芯菜炒めとチャーハンとスプライトを頼む。
日本から遠く離れたここまで来て、いつもの所があるというのは幸せな事である。
いつきても変わらず美味しいにんにく味が効いた空芯菜炒めと、濃い味のチャーハンを頬張りながら久しぶりのプーケットを胃袋で楽しんだ。
満腹になりそそくさとホテルへ戻り、シャワーを浴びて寝る準備をする。
時刻は21時前、あまりの寝不足に泥のように眠るのであった。
滞在2日目:ビーチで昼寝、そしてスーパー散策
朝7時前、ホテル目の前の道路で掘削工事が開始された。
早朝から大音量で鳴り響く掘削音、汗を流しながら働く作業員の方々。
お疲れ様ですと心の中で伝えつつベッドに潜るがもう眠ることはできなかった。
眠い目を擦りながら早朝のパトンを歩く。
前夜の大騒ぎなど夢だったかと感じるほどに静かなパトン。
心地良い風が吹いている。
フラフラと着いたのはここ、サバイサバイ。
朝7時からやっているようで、ものすごくご機嫌斜めなおばちゃまが迎え入れてくれた。
朝から最高にタイを感じつつガパオライスと空芯菜炒めを注文。
風が抜け気持ちいい店内に香辛料の香りが広がり、フライパンを振る音が響く。
ザザッと登場、これだよこれこれ感。
ご機嫌斜めなおばちゃま、統一性のない皿、何となく汚れたテーブルクロス、タイ料理ってのはこうでなくちゃならない。
昨今のパクチー爆乗せ映え映えタイ料理☆キラッではないのだ。
一口食べる毎に美味い、しかし空芯菜炒めは見た目によらず異様に辛い。
吹き出る汗を拭いながら朝食を終える。
帰り際ご機嫌斜めおばちゃまは「美味しかった?」「ふーんまた来な」と無表情のまま言ってくれた、どうやら生粋のツンデレだったようである。
腹も満たされフラフラとビーチへ向かう。
生憎の曇天ではあるが、一つずつしたかった事をしていく。
パトンビーチで寝っ転がりながらバナナスムージーを飲むのが大好きなのだ。
ビーチチェアは一日100バーツ、タオルは50バーツ、バナナスムージーは50〜75バーツといった所。
ゴロゴロしながら好きな音楽を聴いたり、Twitterを眺めたりする、一見だらしない行為が至高である。
寝転んでいたらサングラスの営業が来たので購入したレイバン。
本人は本物だと言い張っていたので本物なのだろう。調べる術などないし、調べる気もない。
購入したレイバン(笑)を得意気にかけて気取っていたら、波に襲われた。
この日は海が荒れており遊泳も禁止になっていたのだが、ここまでくるとは誰も予想していなかったのか、ビーチボーイ達も慌ててビーチチェアやパラソルを片付けていく。
私の陣地も撤収されてしまい、いそいそとビーチを後にする。
せっかくなので街を歩きだすとガソリンが瓶詰めで売られていた。
さらに歩き続けると市場を見つけたので入ってみる。
場内にはたくさんの鮮魚や野菜が並んでいたが、お客さんは少なめであった。
しかし市場特有の匂いと、足元がベチャベチャになる感じが嬉しい。
市場を後にし目に入ったBig Cへ。
Big Cはタイ国内でよく見かけるスーパーで、Big Cminiなるコンビニサイズの店舗もあり、食品から日用品まで何でも揃う。
久しぶりの異国スーパーは色とりどりで見ていて飽きることはない。
圧倒的な数で押してくるこの感じがまたたまらない。
ひとしきりうろうろした後、バングラ通りに戻りかねてより気になっていた所に来てみた。
屋外フードコートといった所でテーブルを挟んであらゆるお店が軒を連ねており、暗くなりだす頃には大盛況、座る場所もないくらいになる。
さながら台湾の夜市のようだがここはタイ、なかなか強引な客引きがある。
強引にされると反抗したくなる精神を発揮し、奥の方にある押し弱めのお店を選びテーブルへ座る。
テーブル上に置かれた調味料を見てほくそ笑みながら料理を待つ。
隣のアラビック集団がえげつない咳をしていたが、気にするのをやめた。
今回注文したのはこちら。
パッタイとガーリックシュリンプと空芯菜炒め(計350バーツ)
当たり前だが美味い、空芯菜炒めも圧倒的なボリュームで最高だった。
しかし、終始隣のアラビック達の咳は止まる事なく、翌日PCR検査を控えた私は動悸が止まらないのであった。
食後の徘徊を満喫し、ビーチ沿いにあるスタバへ行く。
大音量のクラブミュージックと、ムエタイの宣伝カーから流れる特徴的な煽りと、トゥクトゥクのエンジンを聴きながらぼーっとプーケットを感じる。
改めて「海外旅行っていいなぁ」と浸るのであった。
滞在3日目:運命のPCR検査と愛しのタイKFC
さてこの日は運命の日、そう、帰国用PCR検査の受検日。
朝9時に予約していたので、時間通りホテル下にあるTHE TOURIST CLINICへ。
部屋から30秒で到着し、日本国内で受けたPCR検査よりもほんのり優しく鼻をほじくられ、舌の奥もチョロチョロされ終わった。
入店?から退店?まで7分程度であった。
PCR検査の詳細はここに書いたので、気になる方は読んでみていただきたい。
無事PCR検査が終わった解放感から羽が生えたような感覚になりながら、カオマンガイを食べに来た。
ここバイレイはプーケットでも有名なカオマンガイ屋さんで、コロナ前は日本人で混雑していたがこの日は空席が目立っていた。
実にいい雰囲気、タイ料理にはこの雰囲気が必要不可欠なのだ。
注文から1分ほどで出てきたカオマンガイ。
これがまた美味い。鶏肉の出汁が染み込んだライスも、味が染み込んだ鶏肉も、スープも全てが主役級。
完璧な朝ごはんであった。
羽が生えている私は少し足を伸ばしてGrabでプーケット中部にあるLotusという大型ショッピングモールに来た。
Uberはよく使ってはいたものの、Grabは初めてで少し緊張したがUberとほとんど変わらず使いやすかった。
Grabを使ってここまで来たのには訳がある。
これだ。
私は海外に来ると100%KFCに行くほどKFCが好きで、その中でもタイKFCはどこよりもお気に入りである。
本来パトンエリアには2店舗のKFCがあるが、どちらも休業中で行くことができず、中部までGrabで来たのだ。
店内に入ると宝庫のようなメニューが目に入る。
メニューからしてもう美味い。
メニューを指差して注文する。
日本と同じく番号付きのレシートを渡され、呼ばれるまで待つ。
きた…ずっと会いたかったタイKFC…
見よこの美しさ…
日本のKFCとは似て非なるもの。
タイKFCのチキンは外はサックサクのサックサク、中はジューシーで味濃いめ。
特に赤みがかったチキンの方はきっちりとスパイスが効いており、ピリッとしつつもしっかりと旨味のあるチキンとなっている。
ずっと食べたかったチキンを頬張り、多少の物足りなさ(量的に)を感じつつも「またタイに来たら食べよう」と決めた。
そうだ、タイに限らずだが海外のKFCはこういった手洗い場がある事が多い。
たまに日本のKFCでも見かけるが、普及率は海外KFCの方が高い気がする。
手がグズグズになった状態からナプキンで手を拭くだけでは何だか気持ちが悪いので、ぜひこれを今まで以上に広げてくれたら嬉しい
肉を食らった後はスーパーを徘徊する。
洗剤売り場に唐突に炊飯器や電子レンジが出てきたりするから面白い。
しかもどれも圧倒的に安い…
こんなものまで。
日本で言うところのエナジードリンクといったところか。
続いて来たのはここ、MR.D.I.Y.
私自身タイでスーツケースが壊れた際など工具を購入したりと、何度かお世話になっているホームセンターである。
無数の工具が並んでいる様は壮観、工具以外にも建設資材や日用品・おもちゃまで何でも売っているため、見飽きることはない。
Lotusを後にしプーケットタウンを目指して歩くことにする。
距離にして4km、50分程度で着く。
暑くて人など歩いていない大通りを、汗を吹き出しながらただただ歩く。
普段であればこんな暑い中歩くなどあり得ないが、やはり旅行中となると話は別、いくらでも歩けてしまう気がする。
道中バンコクプーケット病院というプーケットでも屈指に大型病院を通過する、ここは日本の海外旅行保険に対応した病院で、私が渡航前に色々下調べしていた時に頻繁に名前が出てきた病院である。
そして東南アジアらしい電線を見てはその混沌さにニヤつきながら歩く。
トボトボと歩いていると大行列するお店を見つけた。
KFCを食べたばかりではあるが、まだまだ胃の容量は空いているので何も考えずに入店する。
店内もやはり大混雑で、見たところ旅行客より地元の方々が多い印象。
テイクアウトやGrab待ちも多い。
そして英語メニューもなく、タイ語オンリーであったのでひとまずメニューの一番上にあったものを頼む。
タイ語が飛び交う店内は活気に溢れており、いるだけでパワーがみなぎってくる。
注文から待つこと数分、出てきたのは明らかに美味いルックスをした物だった。
こんなん不味いわけないですやん…
まずはスープから飲むと震えるほどに美味い、なんか知らんけど美味い。
続いてライスを、うめぇ…うめぇ…何だこれ…
こんがり揚げられた豚バラ肉もパリパリジューシーで美味い…
あっという間に食べ終わってしまった。
これは海外で食べた中でもトップクラスに美味しいものであった。
当初場所がわからなかったが、今記事を書きながら地図をひたすら辿っていたら見つけた。
プーケットタウンから近い位置なので、ぜひ行ってみてほしい。
胃も満足したところでまた歩みを進めていく。
道中ここもまたローカル色強めなフードマーケットを見つける。
かなりいい雰囲気。
油と機械の匂いがいい感じに漂う町工場、製造業で働く者としてはウキウキしてしまう。
そしてプーケットタウンに到着。
明らかに観光客が増える。
あまりの暑さに干からびそうになりながら、一件のカフェへと入る。
店内はこれでもかというほど冷やされており快適、そんな中でコーヒーを飲みひと休憩する。
カフェを後にし歩く。
やはりこのメイン通りから一本入ったところがたまらなく旅情をそそる。
ここで念願のタイパンツを購入した。
これがまた部屋着にぴったりで何着も持っていたのだが、どれも股の部分がビリビリに破けてしまい、直しては破れ直しては破れを繰り返し満身創痍の状態で履いていた。
今回久しぶりに購入したのだが、タイパンツが大幅に進化していた。
まずポケットの裏地が美しく飾られていた。
そして生地も些かしっかりしたような印象があり、洗濯した際の色落ちもなかった。
もちろん個体差は存分にあると思うので、現地で購入する際はよくよく確認していただきたい。
タイパンツを購入して満足し、プーケットタウンを後にする。
帰りはソンテウ(ローカルバス)で帰ることにした。
ソンテウについてはこちらに詳細がある。
パトンに戻りまたいつものこれをする。
隣には朝の雨でびしょびしょになってしまった折り畳み傘を干し、どこなく自宅感を感じる。
そうこうしていたら遂に運命の知らせが来た。
PCR検査結果である。
あり得ないほどの動悸の中メールに添付されていたPDFファイルを開く。
ネガティブ!!!!!
陰性である。一安心し即座に日本帰国に必要な手続きをオンラインで進める事ができるアプリMySOSへ陰性証明書をアップロードした。
光り輝くnegativeチェックにほくそ笑みながらバナナスムージを一口飲み、陰性証明書に目をやると…
おいおい…検体採取日が書かれてねぇじゃねぇか…
しかしMySOSにはアップロードしてしまったしもう審査を取り下げることはできない。
急いで修正版の手配を依頼しとりあえず待つと、あっという間に修正版が届いた。
その後審査差戻し通知があり、再度修正版をアップロードして無事日本入国手続きは完了した。
MySOS審査差戻しについてはこちらに詳細を書いたのでご覧いただきたい。
コロナ禍海外旅行最大の障壁を乗り越えた後に見るアンダマン海に沈む夕陽は心に沁みた。
そしてまたも同じ場所で同じ物を食べる。
パッタイも美味いが、やっぱりここの空芯菜は圧倒的に美味い。
他では絶対に食べられない味である。
その後街を歩きホテルへと戻るのであった。
滞在4日目:愛しのタイKFC再び、そして最終夜
丸一日プーケットを満喫できるのは今日が最後。
そうとなれば朝から行動する。
いつもは夜に行くスタバへ朝から行く。
鳥の囀りと波の音を聞きながら飲むブラックコーヒーとホットサンドは極上の贅沢、こんなにも優雅な朝を迎えていいのだろうかと三十路社畜は不安になる。
しかし一見優雅でも実際は食べ物に集るハエを避けるのに必死なのであった。
優雅な朝食の後私はまたしてもソンテウに乗り、出発を待っていた。
海風が通る車内で、いつになるかもわからない出発をただただ待つ。
数十分後ゆっくりとのそのそと動き出すソンテウに揺られ、一路プーケットタウンを目指す(2日連続2回目)
プーケットタウンの街並みはパトンと比較してかなりローカル感が強くなり、いたる路地も絵になる。
映えを意識したのであろう、カラフルな建物なども多く若者が集っていた。
が、私はそれを求めてきたわけではない。
ソンテウに1時間近く揺られていたきたのはここが目的である。
そう!!KFC!!(2日連続2回目)
前日にも行ったが、やはりどうしてもまた食べたくなり来てしまった。
前日と全く同じものを注文する。
お金と時間をかけて異国にまできて連日ファストフードに来て同じものを食う。
一人旅だからこそ許される行為である。
すると今回はこんなクーポンをいただいてしまった。
嬉しい…これは使わず家宝として厳重に保管しておこう。
と思いきや、気付くとポテトとエッグタルトのクーポンを引きちぎりレジに並んでいた。
自分でも何が起きたのか理解できなかったが、手にはもうお盆の上にのせられ悠然と輝くポテトとエッグタルトがいた。
更にはまたもクーポンを渡されてしまった。
クーポンを使用したのにクーポンが渡されるという永久機関の完成に感動しつつも、エッグタルトから食う。
なんと美しいタルトか…
一口頬張ると口の中でとろけてしまう。美味い。
「3つは多いかな」なんて心配は杞憂であった。
隣にあるドリンクバーコーナーでは地元の少年たちが一つのコップに全てのジュースを入れるという日本でもよく見かけるアレをして楽しそうにしている。
子どもがやることは全世界共通なのだとしみじみ感じつつ、チキン5ピースとポテトとエッグタルト3つを腹にブチ込み満足し退店した。
KFCを退店し街を徘徊していると、大きめの市場があったので入ってみる。
この日の営業は終了したのか、場内は静まり返り従業員の方々が清掃していた。
活気のある市場も好きだが、静かな市場も「兵どもが夢の跡」といった雰囲気があって大好きだ。
活気のあるこの場を想像しながらふらふらと歩かせていただく。
こんなスイッチを見かけ「施工者はなぜここにここまでしてスイッチをつけたかったのだろうか」などと想像し、時間が過ぎる。
これもまた一人旅である。
市場を後にしまた街を徘徊していると、謎の日本モチーフな看板を見つけた。
どこに使われていたのだろうか。
こういったグラフィティーアートも大好物で、日本でも海外でも見つけるとつい見入ってしまう。
そんなこんなし、またソンテウに乗車しパトンへと戻る。
すると道中私が乗車するソンテウはガソリンスタンドへと入り、給油を開始した。
日本で路線バスが運航中に乗客を乗せたまま、一切のアナウンスもなくガソリンスタンドに寄り給油をしたらニュースになるだろうが、国が違えばこれが日常。
というか、これでいい気さえしてくる。
客は給油を待てばいいだけだし、運転手さんは運行路上にあるガソリンスタンドに寄ればいいだけだから効率的である。
日本もこうやって効率的にでも適当に働けたら幸せなのではないかなと感じる瞬間であった。
この日は最終夜、明日の昼にはプーケットを離れている。
という事で、やっぱりここに来た。
そしてやっぱりいつもの物を注文する。
「また来るぞ」と心に決めながら一口一口満喫した。
最終夜に些かの寂しさを感じる私の心とは裏腹に、いつも通り盛り上がるバングラ通り。
しかし私は酒を飲めないので、気分だけでもとビールの柄っぽいレモンジュースを買い、歩きながら飲む。
大人になった気分に浸りながら、最後にバングラ通りの中心で深呼吸してホテルに戻った。
が、しかしまだ終わらせるにはもったいない。
脱いだ服を着直してまた部屋を出る。
ビーチ沿いには屋台が点在していて、ホテルから一番近い屋台に寄る。
店主のおっちゃんはバイクの上で横になり眠っていたが、私に気付いてささっと来て注文を聞く。
60バーツのPork noodle with chicken soupを注文し、店主が手早く用意する様を眺める。
ザザッと麺を茹で、ササッとスープを注ぎ、クルクルッと袋をまとめ渡してくれた。
私はそれを持ち部屋へと戻り、バルコニーにあるテーブルに腰掛ける。
袋を開け器に出すと、美味しそうな香りが漂う。
まずは調味料を入れずに食べる。
美味い。美味いよおっちゃん。
調味料なんかいらないよ。
最後の最後までプーケットの夜を感じるべく、大事に食べた。
この頃にはこの宿もすっかり気に入っていたのだった。
滞在最終日:最高級ファミマ飯と快晴、そして別れ
2年5ヶ月ぶりの海外旅行もあっという間に最終日がきた。
朝焼けが美しい早朝から行動を開始する。
まだお店はどこもやっていない。
半ばまだ眠っているパトンビーチを歩き、朝ご飯を求めてファミリーマートへ向かう。
弁当売り場を眺めなるべく辛くなさそうな物を選び、ブラックコーヒーとバナナミルクを持ってレジへ行く。
レジ内にいる店員さんは早朝ということもあってかスマホでYouTubeを見ている。
気怠そうにレジ打ちをする店員さんに温めをお願いすると、舌打ちをされてしまったが気付かないふりをする。
レジ袋をぶら下げて来たのはビーチ。
地球のどこかから流れ着いたのであろう大木に腰掛け、海風に吹かれながらファミマの弁当を食う。
圧倒的に贅沢なコンビニ飯である。
専属のバトラーも集合。
野犬は基本的に危ないが、こいつらはビーチで飼われているのか人間に慣れているようで非常に穏やかな犬さんたちであった。
人も少ないビーチで海風に吹かれながらボーッと数時間過ごし、ホテルに戻って荷物をまとめる。
なんだかんだいい宿だったなと思いながら部屋を後にし、チェックアウトをする。
相棒を預け再度ビーチへと向かう。
この場所からチラッと見えるビーチが大好きで、いつもここを通る度に覗いてしまう。
最後のビーチ、最後のバナナスムージー。
最終日にして最高の晴れがきた。
やはりプーケットにはこの快晴が似合う。
ジリジリと暑い日差しに、ビーチで働く皆さんも木陰に寝転んで涼んでいる。
そして4回目のプーケットにして初めて海に入った(膝から下だけ)
なんて気持ちいいんだ…
もっと早くから入っておけばよかった…
今からでもざぶーんと入りたかったが、水着もないしこれからフライトだしで諦める。
「次来たら入ろう」そう決めてビーチを後にした。
最後のプーケット飯はおしゃれなカフェでマッサマンカレーにした。
周りはカップルや夫婦しかいなかったが、もう最後である気にしてはいられない。
一口一口しっかりと味わって食べる。
カフェを後にし、パトンビーチ沿いを歩く。
大好きな光景を忘れないように、一瞬も見過ごさぬようゆっくりと隅々まで目に焼き付ける。
大好きだパトン。
迎えが来る直前、パトンビーチをバックに相棒のスーツケースを撮影した。
絵になるなと親バカ?ぶりを発揮する。
空港送迎は大きなハイエースだったが、乗客は自分だけで非常に快適だった。
窓の外を流れるプーケットの景色を眺めながら、匂いも音も温度も光も色も風も何もかも大好きな街にまた来れるように願う。
いや、もう4回も来ているのだ、絶対に5回目もあるだろう。
その時まで変わらずに、その時もまた変わらずに迎えてくれたら嬉しいなとしみじみ感じながら車はプーケット国際空港に到着した。
帰宅までの続きはコロナ禍プーケット旅行記【タイ出国編】をご覧ください!!
滞在編まとめと現地でのコロナ対策
長い記事をここまで読んでいただき本当にありがとうございます。
2年5ヶ月ぶりの海外一人旅は本当に楽しく、でも少しの不安(PCR検査結果)と少々のホームシックを抱えつつ、無事に過ごすことができた。
ここでは現地でのコロナ対策と空港送迎予約について書いていこうと思う。
現地でのコロナ対策は意外といつも通り
現地でのコロナ対策は以下の通り
- 街歩き中はマスク基本
- 空港機内ではN95マスク
- いつもより手洗いうがい多め
- 目も鼻も口も顔中絶対に触らない
大まかにこんなもので、大して特別なことはしていない。
機内や空港ではやはりなんだか嫌な雰囲気の咳をしている方もいたので、N95マスクはかなりフィット感があって守ってくれてる感があって安心できた。
またうがいはうがい薬を使い、2.3時間に1回はするようにしていた。
これが効果的なのかどうかがわからないし、正直罹る時は罹るので、自分が安心して旅行を楽しめるよう自分が納得できる対策を片っ端から行うのが大事になってくると思う。